アニメ「ゾイドワイルド ZERO」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第21話「時を超えた記憶」レビュー
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
アニメ「ゾイドワイルド ZERO」の第21話「時を超えた記憶」。
あにてれのアイキャッチもそうですが、
不気味さと切なさがあった回でしたね。
物語としてはいろいろツッコミどころが多いですが、
戦闘描写を抑え、その少ない戦闘シーンも安易にライガーを出さず小型のラプトリアを活躍させるところに演出のこだわりを感じますね。
大型ゾイドの派手な戦闘だけでなく、
人物だけのやりとりや小型ゾイドの見せ場を作る構成は好感が持てます。
あらすじ
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
レオたちは誰かに招かれるようにして、廃墟に佇むタワービルへ足を踏み入れる。アイセルはビルに残された、ゾイドクライシス以前の過去の記憶へ想いを馳せるが、動き出した時間は容赦なく想い出を傷つける。過ぎ去る時の中では、記憶は消え去るだけなのか？ タワービルにアイセルとラプトリアの咆哮がこだまする。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
シーンの振り返り
Ａパート
フィオナとギレル
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
ゾイドワイルド ZERO 第16話「徹底研究！これがライジングライガーだ！」（あにてれ）より引用
再び登場のフィオナ。
今回は髪を下ろしてます。
第１６話のジェノスピノ戦のときと比べるとずいぶん印象が変わりますね。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
桜の舞う庭とスナイプテラの絵が非常に雰囲気いいです。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
心なしかギレルの作画もイケメン。
まさに美男美女といったところでしょうか。
ジェノスピノ戦で共和国に力を貸したことで立ち位置が心配されたギレル。
ですが皇帝のフィオナに気に入られた様子でよかったよかった。
廃墟の一角にあるビル
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
一方、レオ達は廃墟の一角にある不自然に状態が保たれたビルを調査します。
扉や建物自体が強固だったために１００年前の災害に耐えることができたようですね。
また偶然にも電気系統が生きていて、当時の状態を保てていたようです。
アイセルが触れたヘッドフォンが経年劣化していた様子からあくまで時間が動いているようです。
ビルの状態が保たれているのはたまたまで、リジェネレーションキューブの端末があるわけではなさそうですね。
それにしては建物が綺麗に保存されすぎている感は否めませんが。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
たびたび当時の映像が浮かぶアイセル。
バズとのやりとりも含め、
一同の中でも特に過去や歴史の尊さを重んじるアイセル。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
そして異変が起き、後半へ。
アイキャッチ
アイキャッチは二枚ともラプトリア。
今回はラプトリア回ですね。
Ｂパート
主人の帰りを待つAI人形
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
建物を操作している犯人を探す一同。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
そこにいたのはAIが搭載された人形。
室内の家電なども操作していますし、
スマートスピーカーの一種でしょうか。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
人形が映す家族との記憶。
大災害である１００年前のゾイドクライシスで、離れ離れになったようです。
持ち主はアイセルと似ていますが別人ですね。
１００年前と考えると持ち主は生きいるかも怪しいところですね。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
ただ、人形とはいえ健気に待ち続けるその姿勢に心打たれるアイセル。
ジャミンガの襲撃
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
そしてジャミンガが建物の中に。
ビルの扉を開けたのは人形ですが、そもそもなぜ人形が扉を開けたかといえば、アイセルを持ち主の女の子と勘違いしたわけで。
アイセル達のせいとまでは言いませんが、きっかけを作った側ではあるのかなと。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
壁を登るラプトリア。
小型で爪が長いラプトリアならではの演出。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
ジャミンガの襲撃の中で傷つく人形。
それに怒りを表すアイセル。
繰り返しになりますが、
ジャミンガが建物に入るきっかけになったのは、アイセル達が扉を開けさせたからなんですけどね。
あと、ジャミンガはほぼほぼ自我がないので、
別にジャミンガも悪意があって人形を傷つけたわけじゃないですけどね。ある意味事故なわけで。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
人形の仇といわんばかりに無双するアイセルとラプトリア。
繰り返しになりますが、
ジャミンガはほぼ自我がなく本能的に人を襲うだけで、別に悪意があって人形を踏んだわけじゃないんですけどね。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
喪失感と悲しさで涙を流すアイセル。
これまでで一番と言えるくらい感情が乱れたアイセル。
過去や歴史に思い入れがあるのはわかりますが、ここまで感情を乱すほどかなあという疑問も。
アイセルという人物の内面の描写が不足している気がしないでもないです。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
いずれにせよ、
もう主人を待つことを終え眠りについた人形は、悲しくも切なくもありますね。
エンディング
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
細かいところですがエンディングに
「ジーン・エレシーヌ・リネ」という名前が。
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
フィオナの付き人の女性ですね。
明らかに
初代アニメである無印ゾイドのヒロイン、「フィーネ・エレシーヌ・リネ」を意識していますね。
中の人も同じですし。
ゾイドワイルド ZERO 第8話「猛撃の重戦車！キャノンブル」（あにてれ）より引用
ちなみにリュックは無印ゾイドの主人公「バン・フライハイト」と同じ中の人。
というように、何かと旧来のゾイドシリーズと繋がりがあるゾイドワイルドゼロ。
Ｃパート
解説はラプトリアですが、
今回はアイセルが説明する珍しい回です。
おわりに
ゾイドワイルド ZERO 第21話「時を超えた記憶」（あにてれ）より引用
「主人を健気に待つ」という点では、無印ゾイドのゴルドスを思い出させますね。
ゴルドスはゾイドであり、ゾイドは金属生命体なのであくまで生き物だったわけですが、
今回はAIとはっきり言われていてあくまで人形ですね。
しかし主人を健気に待つ様子は、たとえ人形だとしても命を感じてしまいますね。
近年はAIの発展により、ロボットの心や命の定義などが議論になることもしばしばあります。
そういう意味では、
初代アニメのゴルドスの演出を踏襲しつつ、AIや命があるように見える物など時代に合わせた演出をされているなあと思います。
その他の記事
参考資料
