アニメ「ゾイドワイルド ZERO」に関するページです。
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第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」レビュー
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
アニメ「ゾイドワイルド ZERO」の第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」。
ガトリングフォックス&バーンのリベンジ回ですね。
同じ隠密行動が得意の
ガトリングフォックスとドラパンサー。
ポジションが被っているだけに
この2機の戦いは大注目ですね。
しかしながら、
今後の物語の展開としては
ドライパンサーVSガトリングフォックス
以上にメルビルの過去の話が重要な回でしたね。
サブタイトルに隠れて意外と重要な伏線回収も行われる第27話。
今回も1話の中にボリュームたっぷりなゾイドワイルドゼロですね。
あらすじ
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
バーンとガトリングフォックスは、ジェノスピノの修復現場へ忍び込んだスピーゲルとドライパンサーを捕捉する。光学迷彩を有するガトリングフォックス、高度なステルス性能を誇るドライパンサー。隠密行動に長けたゾイド同士の一騎打ちが始まる一方で、メルビルは養父ランドとの記憶に思いを馳せていたが……。
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
シーンの振り返り
Aパート
包帯姿のランド博士
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
前回で若返ったランド博士。
その姿を周囲に隠すためか、全身包帯姿。
悪役(?)が素顔を隠すのはアニメではわりとよくある演出ですね。
ただ設定によっては顔を隠す経緯が不自然なアニメも多い気もします。
今回のランド博士が顔を隠している経緯はわりと自然な展開かと。
ジェノスピノ復活計画
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
前回までは比較的状態を保っていましたが、
ジェノスピノも徐々に石化が始まっていますね。
ゾイドは基本的にはゾイドコアが無事であれば体や四肢は比較的再生容易です。
しかし
ゾイドコアが致命傷を受けたゾイドは命を落とし、
命を落としたゾイドは石化していきます。
このあたりは旧来のシリーズと同じ設定ですね。
ジェノスピノの石化が始まるまで時間差があるのは、
やはりそれだけジェノスピノの生命力が強かったからなのでしょうか。
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
一方、逃亡生活でありながら現場を見守るバーン。
心のどこかで戦いを求めているバーン。
バーンが今なお現場にいる動機が語られる、地味に大切なシーンですね。
メルビルの過去
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
これまでちょこちょこ触れられていたメルビルの過去。
今回は初めて回想も加わります。
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
物語の流れとしてはメルビルの過去に触れるべきタイミングですが、
本人の勝手な回想だけで済ませるのは演出として微妙ですよね。
ジェノスピノの一件でランド博士にわずかな不信感が生まれたメルビル。
その不信感を自ら拭うために、
スナイプテラに自分の過去を話すという演出は自然でいいですね。
スナイプテラに話すことで、
自分と向き合うメルビル。
ジェノスピノのゾイドコアを研究するサリー
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ジェノスピノ復活に際して、
ゾイドコアを研究し少しでも力になろうとするサリー。
今日はレオ達は出番少なめです。
主人公でありながらレオがほとんど出ない回もけっこう多くて、
ゾイドワイルドゼロの、主人公贔屓でない演出も個人的には好きです。
帝国の内部事情
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
シーガルが反乱しても、
皇帝のいない勢力に国民はついていかないのではとディアスの指摘。
同意しつつも、気がかりな点もあるギレル。
ギレルの中で、
シーガルやランド博士側にいるメルビルが、
皇帝フィオナと容姿が似ていることが引っかかっています。
ギルラプターとパキケドス
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
なかなか出番の少ない今作のギルラプター。
1機で映るシーンは珍しいので嬉しい演出。
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
そしてゾイドワイルドゼロでは初登場の、パキケドス。
こちらは共和国陣営のようですね。
残念ながらすでにやられ役で、戦闘シーンは見ることできず。
ドライパンサーの襲撃が始まります。
アイキャッチ
アイキャッチはドライパンサーとガトリングフォックス。
Bパート
ドライパンサーVSガトリングフォックス
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
そして念願のドライパンサーVSガトリングフォックス。
個人的には、
苦戦しながらもガトリングフォックスが勝利するという期待を裏切らない展開が嬉しいです。
そして同じ隠密行動が得意な2機。
一見すると被っているポジションですが、
ドライパンサーは格闘戦、
ガトリングフォックスは銃撃戦と
2機の持ち味の違いも再認識できる良い演出の戦闘でした。
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
そしてまさかのボーマン博士の登場。
バーンはボーマン博士とよく会いますね。
メルビルの生い立ちの秘密
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
生まれながらにゾイドを惹きつける不思議な力を持っていたメルビル。
ランド博士から、
メルビルは皇帝の娘であり、
皇帝フィオナの異母姉妹であることが明かされます。
帝国の皇帝は代々ゾイドを従える不思議な力を持っていたそうで、
メルビルの力は皇帝の血筋に関連していたのですね。
ランド博士からもらった作業用手袋を今でも大事にしているメルビル。
一方、
メルビル自身ではなく、あくまで血筋に価値を見出しているランド博士。
二人の思いの違いから、
ショックを受けてランド博士との思い出の手袋を落とすメルビル。
演出が細かくていいですね。
新帝国を宣言するシーガル
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
そして帝国の国民に真相を明かすシーガル。
メルビルはシーガル達にとって既存の国家を否定するための鍵だったのですね。
この、帝国と共和国という2つの対立だけでなく、
帝国が2つの勢力に別れているという展開は、
旧来のゾイドの「ゾイドバトルストーリー」のシナリオと似ていますね。
皇帝の血筋であるにも関わらず、孤児として育ったメルビル。
この一方の勢力に不遇な運命の者がいる点も、
旧来のシリーズのゼネバス帝国とガイロス帝国の関係性を思い出させます。
個人的には、
ゾイドワイルドゼロは好きなのですが、
やはり初代の無印ゾイドを超えるほどではないなあと思っていました。
しかし国家間の勢力争いの演出としては
ゾイドワイルドゼロのほうがよくできているのではないかと今回思いました。
まさに今回の第27話は、
ゾイドワイルドゼロが初代の無印ゾイドを超える可能性を示してくれた回かと思います。
Cパート
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
解説は耐Bスーツについて。
ゾイド以外の解説は初ですね。
おわりに
ゾイドワイルド ZERO 第27話「暗闇の決戦! ドライパンサー対ガトリングフォックス!」(あにてれ)より引用
第1世代は呼吸器が必要なのですが、
外にいてもマスクをつけたりつけていなかったりするランド博士。
単純に作画ミスなのか、
それとも理由があるのでしょうか。
ペンダントの光で金属化したレオの近くにいたサリーは、
同じくペンダントの光を浴びてマスクがいらない体になりました。
ランド博士も昔研究の中でゾイド因子を浴び、体が金属化しています。
そのためランド博士が第1世代でありながらマスクがいらない体であることも可能性としてはありえます。
ゾイドワイルド ZERO 第6話「悪魔の翼!スナイプテラ」(あにてれ)より引用
ならばなぜマスクをつけているシーンも混在しているのか。
単に演出ミスなのか、
あるいは、
ランド博士は金属化している腕を隠していたので、わざとマスクをつけて悟られないようにしている可能性もなくはなく。
総合的には作画ミスのような印象も拭えないのですが、
それはそれで残念なので、
何か意味のある演出であることを願う今日この頃です。
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