アカネの正体は何だったのか?~SSSS.GRIDMAN 解説~

アニメ「SSSS.GRIDMAN」の解説です。
ネタバレも含みますのでご了承ください。



アカネの正体は何だったのか?

アニメ「SSSS.GRIDMAN」おいて、
アカネの正体は結局のところ何だったのでしょう?

本編にて
アカネの正体について明確に説明されるシーンはありません。

そのため物語の文脈から視聴者は推測することになります。

各話の内容を察するに、
アカネは何らかの理由により現実逃避をしていた私達の世界(3次元の世界)の女の子という解釈が妥当かと思います。

以下、もう少し詳しく。


アカネの正体と神様の世界

アカネがアレクシスと共に怪獣を作っていたことは物語序盤から割と早く判明しますが、それ以上のことは最終回までほとんどわからないまま物語は進みます。

アカネの正体を考える上で重要なシーンは各話に細々ありますが、やはり重要なのは最終話でしょう。

最終回である第12話「覚醒」。
最終回のラストシーンで実写の女の子が目を覚ますシーンがあります。

女の子の机の上に、六花からもらった定期入れがあることから、
最終回のラストシーンに登場した実写の女の子がアカネであることは明白ですね。

部屋の隅に制服らしきシャツがあることから、高校生の可能性が高い気もしますが、いかんせんシーンの尺が短いので詳しいことまではわかりませんが。

本編にて、六花達や六花達の世界を作ったのはアカネだということ。

また、六花はアカネが神様の世界に帰るといった表現をします。

アカネは普通の現実世界に住む女の子で、
コンピューター内に六花達の世界を作ったのかもしれません。

つまり六花達はコンピューター内の仮想世界の住人なわけです。

そのため、
六花達から見ればアカネは自分達を作った神様で、アカネの本来の世界は神様の世界なわけですが、この「神様の世界」というのは私達の普通の世界のことでもあるわけです。


アカネは現実逃避していたのか?

第9話「夢・想」にて、夢は覚めるものだと諭す裕太に対して、アカネは夢から覚めたくないという旨を言います。

こういった経緯から、
以前のアカネは何らかの理由で現実逃避をしていたことが考えられます。

しかしながら、
アカネがなぜ現実の世界を逃避して六花達の世界にのめり込んだのかまでは明確には語られません。

いずれにせよ最終話にて、自分が作った世界だからこそ自分がいてはいけないと、現実に向き合えるようになったわけですが。


まとめ

クオリティが高く、のめり込んでしまうおもしろい作品である「SSSS.GRIDMAN」。

アカネの世界が実写の世界と考えると、

まるで視聴者に対しても「見終わったら現実の世界に戻りなさい」と言っている見たいですね(笑

「SSSS.GRIDMAN」が始まった当初はネット界隈では「アカネが実は存在しない説」などがささやかれていましたが、むしろ存在しないのは六花達の世界全体の方で、アカネが実際の人間だったという視点はおもしろいですね。


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参考資料

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