「SSSS.GRIDMAN」の考察・仮説・伏線一覧

アニメ、グリッドマンの伏線を下にネット界隈で言われている仮説や考察をまとめます。



「SSSS.GRIDMAN」を伏線の考察で楽しむ

主人公である裕太が冒頭ですでに記憶喪失という設定でスタートする「SSSS.GRIDMAN」。

第1話~2話あるいは3話くらいまで観た時点でいろいろな謎が浮上し、続きが気になってきます。

それに伴いネット界隈では毎回様々な考察がとびかっています。

「グリッドマン 考察」なんかでググるとこのサイトも含めいろいろな説がヒットしますね。

検索されて上位表示される有力な説は、
「実は仮想世界」説
「本当のアカネは不登校」説

あたりでしょうか。

いずれにせよ、
「SSSS.GRIDMAN」は各話の中の伏線を拾い、それを予測しながら観ていくと頭の体操になっておもしろいです。

一体どんな考察が正解なのか、楽しみです。


「SSSS.GRIDMAN」とは?

「SSSS.GRIDMAN」の読み方は「グリッドマン」です。
「SSSS」の部分は特に何も言わないようです。

「SSSS.GRIDMAN」とは1993年から放送された特撮作品「電光超人グリッドマン」のアニメバージョンです。

ちなみにタイトルの「SSSS」は、原作「電光超人グリッドマン」のアメリカ放送バージョンである「スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)」の頭文字である説が有力ですが、他にも諸説あります。

「SSSS.GRIDMAN」は関連作品の様々な要素を絡めている点が随所に見られます。

例えば登場人物がウルトラマンシリーズの怪獣のセオリーを言ったり。

一方で、「電光超人グリッドマン」とは設定が異なる点も多々あり、作画も今風になっています。

「SSSS.GRIDMAN」は初めての人でも親しみやすく、一方でアニメや特撮に詳しい人もその作り込まれた設定やオマージュを楽しめる作品です。


「SSSS.GRIDMAN」の考察・仮説・伏線一覧

以下、ネット界隈で有名な説をいくつか。

ただし、今回は中盤くらいまでのネタバレにとどめて、クライマックスの話は伏せておきます。

全部のネタバレも含めての解説は以下をご参照ください。

詳細記事:「SSSS.GRIDMAN」各話の伏線や考察一覧~もっとおもしろく観れるグリッドマン~

では、以下は中盤くらいまでのネタバレにとどめた仮説を。

「実は仮想世界」説

原作である「電光超人グリッドマン」はネットワーク上で戦います。

一方で、「SSSS.GRIDMAN」はなんだか現実で戦っているっぽい。

この原作との違いから、
「SSSS.GRIDMAN」も、裕太達がいる世界は実は仮想世界なのでは?という考察があります。

「街にいる怪獣はベノラ」説

裕太達だけに見える、街に常時たたずむ怪獣の陰。

この怪獣は原作である「電光超人グリッドマン」に登場する「ベノラ」であるという意見が多数。

ちなみにベノラは毒ガスによって相手に幻影を見せることができる怪獣です。

このような元ネタの怪獣が裕太達の街にいることから、

アカネが作ったベノラのような怪獣によって、街の人々の記憶は改ざんされているという説が先ほどの「実は仮想世界説」とつながっていきます。

「アカネ不登校」説

才色兼備でクラスのアイドル的な立ち位置のアカネ。

けれど実は、
アカネはいじめられていた、あるいは学校になじめなかった故に不登校だったのではないのかという説。

そのような状況の中、何らかのきっかけでアレクシスと出会い、先述のベノラのような怪獣により自分に都合のいい日常を作り上げたのではないか。

この「アカネ不登校」説でよくある考察としては、
アカネは1学期に不登校だった。
夏休み前後くらいにアレクシスと出会う。
2学期から世界改変。
といった流れ。

ただし、第5話の時点で「1学期の頃はうまくやれていた気がするけど」というアカネのセリフがあります。

このため、「アカネにとって1学期は楽しくなかった」という仮説は微妙になっています。

補足記事:「SSSS.GRIDMAN」5話の見どころや考察~なぜ山は崩れた?~

「アカネ別人」説

今の才色兼備でクラスのアイドル的な立ち位置のアカネは、本当のアカネが作った妄想の人物なのではないか。という説。

じゃあ本物のアカネは?
に対して多数の意見を占めるのが、オープニングで登場するパーカーを着た人物。

1~5話までではこの説が有力だったのですが、第6話「接・触」でこれは否定されましたね。

補足記事:「SSSS.GRIDMAN」第6話の見どころ解説と考察~アノシラスの少女と仮想世界~

そして小数意見ですが、
クラス写真に映る、裕太と内海側の端っこにいる気の弱そうな男子生徒説もあります。

原作「電光超人グリッドマン」も敵は男子だったため、アカネを作りだした人物も実は男性なのではないかという意見もちらほら。

さらに、これも少数派の意見ですが個人的におもしろいと思うのが、

今のアカネは本当のアカネが作った最初の怪獣という説。
根拠は薄い気がしますが。

オープニングのパーカーを着た謎の人物

オープニングのパーカーを着た謎の人物。

これは誰なのか。

1つの説は先述の通り「本当のアカネ」説。

もう1つが、「新しいアシストウェポン」説。
つまり仲間ということですね。

そして実際のところは視聴者の仮説をいい意味で裏切り、

パーカーを着た謎の人物は原作に登場した怪獣「アノシラス」の2代目でした。

ちなみにこの「怪獣少女アノシラス(2代目)」はアカネが作った怪獣ではないとのこと。

補足記事:「SSSS.GRIDMAN」第6話の見どころ解説と考察~アノシラスの少女と仮想世界~

「六花、敵と何らかの関わりがある」説

裕太、内海、六花、その他なみこやはっす、新世紀中学生をはじめグリッドマンの仲間あるいは危害を加えないであろう人物は瞳の色が青色です。

一方、アカネやアンチなど敵側は瞳の色が赤色。

この敵・味方での色分けは別作品のオマージュです。

で、ここで気になるのが六花。

六花の瞳は基本は青色なのですが、若干赤色も入っている。

これはエンディングの六花・なみこ・はっすのシーンなど六花がアップになるシーンでみると明らかです。

このことから、
六花は裕太や内海とはまた違ったポジションであることがわかります。

詳細記事:「SSSS.GRIDMAN」六花達の瞳の色の解説と考察と仮説

「瞳が赤だと怪獣」説

先述の通り、瞳の色が「味方は青」「敵は赤」という仮説で裕太達やアカネ、アンチの瞳の色の理由がすっきり説明できていた「SSSS.GRIDMAN」。

しかし第6話「接・触」にて「怪獣少女アノシラス(2代目)」が登場したことでこの仮説が微妙になってきます。

「怪獣少女アノシラス(2代目)」は明らかにアカネの味方ではなさそうですね。

こうなってくると、

「敵=瞳が赤」ではなく「怪獣=瞳が赤」という可能性も出てきます。

すると、アカネも怪獣?六花の瞳に赤が混じっているのは?

と新たな疑問が出てきます。

補足記事:「SSSS.GRIDMAN」第6話の見どころ解説と考察~アノシラスの少女と仮想世界~

「六花ママ本編と関わりある」説

瞳の色と関連して。

六花のお母さんの瞳は青でも赤でもない黄色なんですよね。

強いて挙げればグリッドマンと同じ?

直接グリッドマンとの戦闘に関わっていなくても、例えばなみこやはっすも青色なのですから普通に考えると六花ママも青色でいいはず。

ここであえて黄色を使っているのが気になるところです。

六花ママに関しては、
「実は途中から敵になる説」
「グリッドマン同様、実は実態がない説」
などいろいろ憶測がとびかっています。

「六花とアカネ昔に何かあった」説

最初はなかったアカネの家らしき影が、途中から六花の家のすぐ近くに現れます。

また、第4話の2人の会話いわく、
中学の頃は仲が良かったのに高校になって疎遠になった様子。

エンディングの仲が良さそうな2人、けれど結局最後は六花だけになっているシーンも意味深ですね。

さらに、本編にて高校の教室ではアカネと六花がちょうど真反対の位置に席があるのもなんだか示唆的。

補足記事:「SSSS.GRIDMAN」第4話の感想と見どころの復習

「アカネ実はコミュ障」説

内海をはじめとしたクラスメイトからの印象とは異なり、実際のアカネはけっこうコミュ障的な描写がちらほらありますね。

アカネのLINEのアイコンはレギュラン星人。

バルタン星人ではありませんね。

レギュラン星人はウルトラマンシリーズに登場した怪獣。

で、レギュラン星人には2種類います。

1つはアカネのアイコンとは異なり、紫色のみの普通のレギュラン星人。

アカネのアイコンのレギュラン星人は紫と赤の2色の配色がされています。
これはウルトラマンダイナに登場した「ヅウォーカァ将軍」というレギュラン星人。

このレギュラン星人「ヅウォーカァ将軍」が意味するのは何かと言うと、
自称「宇宙一嫌われ者」の宇宙人。
「ヅウォーカァ将軍」の登場回は夢の話だったといういわゆる夢オチ。

という2点が主。

そんな宇宙人をアカネのアイコンにしているのは非常に細かい描写ですね。

このことから、

アカネは実は人間関係をうまく築けていなかったのではないか?

グリッドマンは夢の世界や仮想世界といった現実と異なる世界の中で繰り広げられているのではないか?

といった仮説が出てきます。

裕太、六花に何を言ったのか

第1話、冒頭から記憶喪失の裕太。

そのため直前の裕太と六花の間でどんなやりとりがあったのか視聴者にもわからない。

六花は「記憶喪失のフリだったら最悪」と言っていますね。

「裕太が六花に告白して、六花もまんざらでもなくて嬉しかったのに記憶喪失でなかったことになった」説が浮上しています。

あるいは、何か別のことだったのか。

このあたりの真相も気になりますね。

「転校生みたいだね」の意味

裕太が記憶喪失になって学校に登校し戸惑っているところに、

「記憶喪失っていうか転校生みたいだね」とアカネは言います。

何気ない会話でわざわざ「転校生」という単語を出したのは、何か意味があるのでしょうか?それとも深読みしすぎでしょうか。

なぜ「転校生」という言葉をわざわざ使ったのか。

仮説は2つ。

1つ目は
この世界はアカネが作った仮想世界で、そこに突然現れた裕太はアカネ目線で言うと外部から来た「転校生」のように見えたということ。

これはアレクシスがグリッドマンを「お客様」と表現していることにも共通します。

2つ目は、
「みんなの記憶が改ざんされているだけで、アカネも実は以前転校生だった」説。
自分も転校生だった故に、うまく周りに溶け込めず戸惑う裕太にアカネは共感したのかもしれません。

その共感故に、昼食のない裕太にパンをあげるという優しい行為をしたのかもしれません。

ちなみに、このときアカネが裕太にあげた「スペシャルドッグ」や「武士は・・・」のセリフは原作のパロディ。


まとめ

まあ、そんな感じでいろんな伏線からいろんな仮説が飛び交っていますね。

毎回、答え合わせで観ている感じです。

個人的には、
みんながハッピーエンドで終わってほしいなあという気持ちです。

オープニングで、
「君を退屈から救いに来たんだ」という歌詞とともに、アカネの前にグリッドマンが現れるように、

敵対しているアカネも含めてグリッドマンに救ってほしいと思う今日この頃です。


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