「SSSS.GRIDMAN」第7話の解説と考察~アカネはやっぱり本物?裕太の使命とアンチの運命~

「SSSS.GRIDMAN」第7話、「策・略」のレビューや感想。見どころなどを解説します。



第7話「策・略」のレビュー

裕太がグリッドマンに変身していること。
アカネが怪獣を生み出していること。
これらの事実を互いが認め、互いがはっきり認識するに至った回でした。

また、スカイヴィッターでの戦闘が初登場。
久々の「グリッドビーム」や、初登場のビームサーベルでの攻撃。

物語の進行だけでなく戦闘シーンも満足の回だったと思います。
前回はグリッドマンの戦闘シーンはなかったですが、その分を補えるような回だったかと。

第7話「策・略」の展開にて、ネット界隈でささやかれている「アカネ、アレクシスに利用され、いずれ裏切られる説」がより現実味を帯びてきましたね。

この「アカネ、アレクシスに利用され、いずれ裏切られる説」の根拠としては、

  • オープニングの「君を退屈から救いに来たんだ」という歌詞がアカネも含まれているような演出である
  • 第6話の「やはりアカネ君が心配だなあ」など、アレクシスの言動が意味深
  • 原作「電光超人グリッドマン」においても怪獣を作っていた張本人(武史)は裏切られ、最終的にグリッドマンに味方した


といった点から。

前回の怪獣少女アノシラス(2代目)から裕太が聞いたアカネの情報も内海や六花、新世紀中学生といちおう共有しましたし、

第6話ないし第7話あたりから物語の伏線が徐々に回収され始めましたね。


第7話「策・略」のあらすじ

前回の怪獣少女から聞いた話をグリッドマン同盟および新世紀中学生に話す裕太だが、いまひとつ信じてもらえず。

アカネに直接聞くことを悩みながらも決意する裕太だが、そんな矢先に裕太の家にアカネが勝手に上がり込んでいた。

グリッドマンのことや怪獣のことを話す裕太とアカネ。
話の流れでアカネは裕太にアレクシスも会わせる。

そんな中、アンチが作った怪獣が街に現れる。

裕太はグリッドマンとヴィットと迎え撃つ。
アンチも参戦するも、無事に街を守ることができる。

勝手にアンチと怪獣を作ったアレクシスに怒りを感じるアカネ。

一方、アレクシスはたびたびグリッドマンを倒すことに失敗するアンチを始末しようとする。


第7話「策・略」の見どころと解説

「襲ってこない怪獣」はベノラ説

アカネが怪獣を作り、街ごと作り変えていることを内海と六花に打ち明ける裕太。

しかし冒頭ではなかなか信じてもらえない様子。

説明の過程で、街に常時見える「襲ってこない怪獣」が街を作り変えていることを予想する裕太。

第1~2話時点でネットで考察されていた、「襲ってこない怪獣」が街の構成に関わっている説が現実味を帯びてきましたね。

アンチの制約や怪獣になる条件

学校内に現れるアンチ。
その後のアカネとの会話でアンチに関することがいろいろ明らかになりますね。

  • アンチはグリッドマンが現れないと自分の意思で怪獣になれない
  • 「怪獣に戻れる」という言い方から、アンチの本当の姿はやはり「怪獣」で人間の姿は仮
  • アンチの命題はグリッドマンを倒すこと
  • アンチの行動はアカネの命令にかなり依存しており単独での自由度はあまり高くない
  • ただ、これら細かい制約をアカネ自身はあまり覚えていない

また、「怪獣が現れないとグリッドマンも現れない」ことを裕太から聞いたり、これらの様子をアレクシスが見ていた点が第7話の後半につながってきますね。

今のグリッドマンは完全ではない

キャリバーいわく、「今のグリッドマンは完全ではない」とのこと。

グリッドマンも裕太と同様に記憶喪失ですしね。

ヴィットが言うようにアシストウェポンも完全ではない様子。
やはり全員出撃してみんなで合体する回がいずれ来そうですね。

アカネと裕太の会話

手を組むことを裕太に提案するアカネ。
裕太は机の上のビー玉を見て、それを断ります。

このビー玉は、裕太・内海・六花・キャリバーで怪獣の犠牲になった人達を調べていたときに飲んだラムネのビー玉ですね。

怪獣や作り変えられた世界によって、犠牲になっている人がいる。裕太はそれを再確認します。

そして、「自分の好きなようにすること」よりも、「友達を裏切らない」を選びます。

「私は友達じゃないの?」と聞くアカネに対して答えられない裕太。

裕太にとってアカネは完全に敵対する相手でないことがわかります。

アカネに買ったパスケース

六花が前回アカネにプレゼントしようと買ったパスケース。

まだ渡せていなかったようですね。

アカネが怪獣を作っているという話を聞いた六花、ますますアカネとの距離感に悩むところでしょう。

裕太・アカネ・アレクシスの会食

問川の中華料理店で食事をする裕太とアカネと遅れて登場するアレクシス。

ここでもトマトジュースを飲むアカネ。
度々あるアカネがトマトジュースを飲むシーン。
アカネが怪獣で人々を消し去っていることや「血」をイメージしてのことなのでしょうか。

ちなみに、明言しなくてもわかりきっていたことですが、
やっぱり問川が怪獣の犠牲になったのはボールがパンに当たったことが理由だったようですね。

アレクシスが遅れた理由は、はっきり言ってないですがアンチの考えた怪獣を具現化していたのでしょう。

また、アレクシスの姿に無反応の店員。
このあたりは新世紀中学生と同じような状況ですね。

私にしかできない

「本当の怪獣を作ることができるのは、本当の人間である君だけだ」
アカネにそう言うアレクシス。

裕太達の瞳が青、アンチやアノシラスの瞳が赤色である点から、

第1~6話まででは「アカネも実は怪獣」説がネットで考察されていましたが、今回のアレクシスの言葉でこの説はなさそうな感じですね。

これに関連して、
「本当のアカネは根暗な引きこもりで、今の才色兼備なアカネは作り物」説も、完全には否定できないものの微妙になってきました。

しかしながら、今回の件でテンションが低いアカネや、アレクシスが勝手に行動した点から

「アカネが最終的にアレクシスに裏切られるのでは」という仮説はかなり確率が上がってきましたね。

君を退屈から救いに来たんだ

空中での戦闘の中で見た、空の街。

今回の件でアカネが街を作っている神様であることを信じ始めたグリッドマン同盟。

「新条さんの心が怪獣を生み出すなら、きっと戦うだけが使命じゃない」
そう思う裕太。

オープニングの「君を退屈から救いに来たんだ」という歌詞にもつながりますが、

裕太達にとってはアカネを救うことも使命なのかもしれません。

アンチの今後

アレクシスに襲われたアンチでしたが、なんとか逃げましたね。

このままアレクシスが放置するとも思いにくいですし、

アンチと六花の関係性も気になります。

いずれにせよ、今後のアンチにも注目ですね。


まとめ

「飛べる奴が行って来いよ」と言うボラーに対し、反応に間があるヴィットのやる気のなさ加減がおもしろいですね。

ダラッとしているのはキャリバーも同様ですが、グリッドマン支援に対するやる気が違うので、いい感じでキャラの住み分けができていますよね。

「内海をボラーが蹴る」というパターンも定番化してきておもしろくなってきました。

今回は判断ミスでボラーに蹴られましたが、

怪獣の特徴や展開を読んでアシストウェポンの選択や勝つ方法を考えるという指揮的なポジションを内海がとりつつある印象。

裕太にとって六花や内海は精神的な支えになっていることは言うまでもないですが、

ことグリッドマンの戦闘においては六花と内海はこれといって貢献できていない感じがするので、このへんの展開も今後気になるところです。


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