アニメ「SSSS.GRIDMAN」の第1話から、最終話である第12話を踏まえて物語の結末を解説します。
ネタバレ含みますのでご了承ください。
「SSSS.GRIDMAN」最終回の解説
「SSSS.GRIDMAN」の第12話であり最終話である「覚醒」。
サブタイトル通り、
現実世界のアカネが仮の世界(六花達の世界)から目覚める(覚醒する)ことで物語は終わりを告げます。
六花達の世界がアカネの夢なのか、妄想なのか、原作に準じたコンピュータワールドなのかは本編では明確には説明されません。
いずれにせよ、
「SSSS.GRIDMAN」の世界はアカネが作りだした世界であり、六花達はそこの住人としてやはりアカネに作られた存在です。
アカネはアレクシスの力を借りて自分の作った世界で自分の好き勝手にやっていました。
しかし裕太達によって仮の世界に逃避するのではなく、現実世界に戻ることを決めます。
ここで言う現実世界とは、私達視聴者がいる3次元の世界と考えることもできます。
最終回の実写シーンは現実世界に戻ったアカネを意味しています。
六花達の世界はなんなのか?
先述の通り、六花達の世界がアカネの夢なのか、妄想なのか、原作に準じたコンピュータワールドなのかは本編では明確には説明されません。
怪獣少女アノシラスの存在などを考慮すると原作同様にコンピュータワールドの可能性が高いですが。
「SSSS.GRIDMAN」は前半の内容やオープニングのパソコン画面上で微笑んで消えるアカネを見て、まるでアカネのほうが実在しない人物のように予測しがちです。
しかし実際は、六花達のほうが仮の世界であり、六花達自身も人間ではないコンピュータワールドの作られた存在でしかないわけです。
最終回で回収されなかった伏線
「SSSS.GRIDMAN」は正直なところ終盤は駆け足で展開してく感が否めません。
ゆえに原作を知っていないと理解できない伏線や、原作を知っていても回収できたといは言い難い伏線があります。
例えばアカネが六花達の世界を作った理由。
現実世界でトラブルがあったのか、ただの気まぐれなのか。
特に語られることはありません。
ただ第9話「夢・想」にて夢から覚めたくないというスタンスが述べられただけ。
また、アカネとアレクシスはどういった経緯で出会ったのか。
これも特に描写されないまま物語は終わりました。
アカネのいなくなった六花達の世界はどうなるのか。
この辺も不明です。
このように、
「SSSS.GRIDMAN」は「ご想像にお任せ」要素も多々あり、最終回を観て多少は「わからなかったこと」があっても仕方なのない構成になっています。
まとめ
「SSSS.GRIDMAN」の結末は、
六花達の世界はアカネがアカネの都合で作った世界でしかなく、アカネは再び現実世界(自分がそもそも存在する世界)に戻った。
というものです。
六花達の世界が具体的にどんなもので、アカネがいなくなることでどうなるのか。
「SSSS.GRIDMAN」は「ご想像にお任せ」要素も多々あります。
いずれにせよ、
1~12話の物語はアカネが作った仮の世界で起こった出来事であり、物語が終われば現実の世界で目を覚ます。
「SSSS.GRIDMAN」の最後は、女性が目を覚ます実写のシーンで締めくくられます。
アニメを見ていた視聴者が見終わったら現実世界に戻るということを示唆する内容でもありますね。
六花達を作ったのはアカネ。
だから六花達にとってアカネは神様のような存在。
でも六花の言う、アカネが帰る神様の世界はある意味私達の世界でもあるわけですね。
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