アニメ「SSSS.GRIDMAN」の解説です。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
アカネの家が六花の家の隣になったという伏線
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
アニメ「SSSS.GRIDMAN」は伏線が豊富でそれらを押さえながら見るとよりおもしろい作品です。
本編の比較的初期に登場し、見落としがちな伏線で
「アカネの家がいつの間にか六花の家の隣にある」
というものがあります。
この、
「アカネの家がいつの間にか隣にあって誰もそのことに違和感を感じていない」という点が、
「この世界が(アカネが作った)仮想世界である」という伏線になっています。
六花の家とアカネの家のシーン
具体的なシーンは以下のようになっています。
「SSSS.GRIDMAN 第1話」(Abema TV)より引用
こちらが第1話のシーン。
六花を家を出る裕太と六花。
暗くてよくわかりませんが、
少なくとも六花の家の隣(画面の奥のほう)に特に大きな建物はないように見えます。
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
そして第2話。
夕方と昼間の差はありますが、構図はほぼ一緒。
六花の家の奥、つまり隣近所に第1話ではなかった豪邸が。
奥の景色を遮るほどで、明らかに1話の風景とは違うものになっています。
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
そして別シーンでのアカネの家。
先ほど六花の家のシーンに写り込んでいた豪邸はアカネの家だと考えられますね。
第1話から第2話にかけて、
怪獣によって破壊された学校が修復され人々から怪獣の記憶が消えていたように、
アカネの家もいつの間にか六花の家の隣になり人々の記憶が改ざんされていることが予想できます。
なぜアカネの家が六花の家の隣になったのか?
なぜ急にアカネの家が六花の家の隣に来たのか?
この理由について本編ではっきり語られることはありません。
考えられる仮説は主に3つあって
- 「たまたまだった」説
- 「自分の家が怪獣の被害にあいたくなかった」説
- 「六花に接近したかった」説
です。
「たまたまだった」説
「SSSS.GRIDMAN 第1話」(Abema TV)より引用
まずは「たまたまだった」説。
第1話の怪獣により、問川達は犠牲になり、彼女らの席がクラスからなくなりました。
このようなことが街全体で起こっていると考えると、
怪獣によって建物がなくなり、それが不自然でないように街の建造物が再配置されていることが予想できます。
ゆえに、
怪獣が暴れるたびに街が破壊され、そのたびに街の配置は少しずつ変わっていき、たまたま今回アカネの家と六花の家が隣同士になった。
という仮説です。
「自分の家が怪獣の被害にあいたくなかった」説
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
続いて「自分の家が怪獣の被害にあいたくなかった」説。
怪獣はアカネが腹を立てた人間を襲う習性がありますが、その破壊行動はけっこう雑です。
第2話で「ちょっと雑すぎー」とアカネが言っていたように、
怪獣の破壊行動はアカネが想定するかなり大雑把。
場合によってはアカネの家が被害にあう可能性もなくはない。
もちろんそれでアカネが命を落とすような事態にまではならないでしょうが、
怪獣が暴れるたびに自分の家が壊れたり位置を変えるのも面倒です。
話は変わって、後の話数で明らかになりますが
六花はアカネの友達として作られた「(アカネいわく)他の人とはちょっと違う」存在です。
要するに、
六花はアカネのお気に入りの存在なわけです。
このような経緯を踏まえると、
アカネが六花を怪獣の標的にする可能性は低い。
つまり、
怪獣に狙わせないであろう自分の家と六花の家を隣にしておけば何かと便利だろうとアカネが考えたという説。
「六花に接近したかった」説
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
最後は「六花に接近したかった」説。
つまり、
グリッドマンの件で六花達を怪しんであえて隣の家にした説。
アカネが作ってコントロールしている世界において、突然記憶喪失になった不自然な存在である裕太。
その裕太が記憶喪失直前に一緒だった六花。
世界を作った神様であるアカネとしては気になる要因です。
さらに突然現れて怪獣を倒したグリッドマン。
アカネとしてはその真相を調査したいところ。
ちょうど、六花はアカネが自分の友達として作った存在。
つまり、元から親しい間柄という設定。
六花の家の隣に自分の家があっても、不自然ではない。
グリッドマンや裕太達のことを探るため、意図的に六花の家の隣にした説。
まとめ
以上のようにいろいろ仮説はありますが、いずれにせよ本編ではっきり語られないので確証はないですよね。
まあ、落とし所としてはこれら3つの仮説がどれも混ざった状況と考えるところでしょうか。
つまり、
第1話になかったアカネの家が、第2話では六花の家の隣にある。
これは怪獣が街を破壊することで街が作り変えられ、人々の記憶も改ざんされていることを示唆している。
そしてなぜアカネの家が隣にきたかと言えば、偶然の可能性もあるが、少なくともそれを再び怪獣によって作り変えようとすることもなく、アカネにとって六花の家の隣に自分の家があることは許容できる出来事。
といったところでしょうか。
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