グリッドマン達の目の色
「電光超人グリッドマン」を原作としたアニメ、「SSSS.GRIDMAN」。
単純なヒーローアニメではなく豊富な伏線からの謎解き要素がおもしろい作品。
また、特撮やロボットアニメなど他の作品のパロディやオマージュが数多く登場し、そういった小ネタを見つけていくのもおもしろい作品です。
そんな「SSSS.GRIDMAN」の「伏線」であり「小ネタ」でもある、キャラクターの目の色。
視聴者からも当初から注目されている点です。
「SSSS.GRIDMAN」では登場人物達の瞳の色に注目しながら見るとより一層おもしろいです。
瞳の色の元ネタ
「SSSS.GRIDMAN」の登場人物達は瞳の色がそれぞれ違います。
これは別作品の「トランスフォーマー」を参考にしていると考えられます。
例えば裕太はトランスフォーマーの「クラシック クリフジャンパー」を参考にしていると考えられます。
靴のデザインはまんまこれですよね。
「SSSS.GRIDMAN」の登場人物達のデザインは、瞳だけでなく容姿もトランスフォーマーを参考にしている部分が非常に多いです。
そして「SSSS.GRIDMAN」の人物達の瞳の色は、
裕太達が青色、アカネ達が赤色と大きく分かれています。
瞳の色の考察
「SSSS.GRIDMAN」の人物達の目の色について様々な憶測が飛び交いました。
以下、放送当時に予想されていた考察や仮説をおさらい。
「味方・敵」説
トランスフォーマーでは味方と敵で色が異なりました。
そのため「SSSS.GRIDMAN」においても味方か敵かで瞳の色が異なるのではという仮説が物語序盤では視聴者の間で有力視されました。
「SSSS.GRIDMAN 第1話」(Abema TV)より引用
つまり、
グリッドマンを支援する人物(裕太・内海・新世紀中学生など)あるいは敵対しない人物(なみこ・はっす)は青。
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
敵対する人物(アカネ・アンチ)は赤ということ。
しかしながら、
「味方が青で敵が赤」という説は第6話の「怪獣少女アノシラス(2代目)」の登場で矛盾してきます。
「SSSS.GRIDMAN 第6話」(Abema TV)より引用
怪獣少女は裕太に敵対していないのに瞳は赤。
この時点で、アンチの目の色が赤い点も考慮して「怪獣は瞳が赤」という新たな説が出てきます。
そして、「怪獣は瞳が赤」なら「瞳が赤いアカネも人間じゃないのか?」といった疑問が出てきました。
しかし、
第7話でアレクシスがアカネに
「本当の怪獣を作ることができるのは、本当の人間である君だけだ」
と言うシーンがあります。
これに伴い、「アカネも実は怪獣」説が否定あるいは「アカネは自分が怪獣であることに気づいていない」説も出てきます。
いずれにおいても確証がないまま最終話まで進んでいきます。
六花の瞳
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
そして「SSSS.GRIDMAN」の「瞳の色」問題でおそらく最大のポイントになるのが六花の瞳ではないでしょうか。
六花の瞳は青色に赤色が混ざっています。
これは何を意味するのか?
六花にとってアカネは友達ですし、
六花はグリッドマン側だけれど、アカネのことも気にかけているという証なのか?
つまり「六花、味方だけれど半分敵側」説。
でもこれも先ほど同様、アノシラスの登場で「味方が青で敵が赤」が微妙になったぶん矛盾します。
そして新たに考えられるのが、
「六花も怪獣?」説。
考えてみると六花はアンチとなんだか仲が良いんですよね。
確かに高校生の六花からしてみれば、孤児のような言動が目立つ中学生相応の姿のアンチは放っておけないかもしれません。
しかしそれを差し引いても六花はアンチを気にかけ過ぎている印象。
やはりアンチと六花は怪獣としてシンパシーのようなものを感じているのでしょうか。
第8話でアカネは「(六花は)私の友達として私の怪獣から作られた」という発言もあり。
しかし、物語全体を通してアカネは「アレクシスに利用されている感」がすごいため、この発言の信憑性も怪しいまま最終話まで確証が持てず進んでいきます。
謎のポジション「黄色の瞳」
ほとんどの登場人物の瞳の色が青か赤の中、黄色の瞳の人物が複数登場します。
黄色の瞳が何を意味しているのかも「SSSS.GRIDMAN」の気になるところ。
「SSSS.GRIDMAN 第6話」(Abema TV)より引用
頻繁に登場する人物としては、
グリッドマンと六花ママが黄色の瞳。
そのため、裕太達を支援する保護者的な人物が黄色なのかなあと思ったのですが、これはちょっと違いそう。
なぜかと言うと、
問川と問川のお父さんも瞳の色が黄色なんですよね。
これってなぜなのでしょう?
問川は怪獣の犠牲になった人物なので、
「いずれ怪獣の犠牲になってしまう人物が瞳の色が黄色」説もあります。
こうなってくると、問川のお父さんや六花ママの今後のゆくすえが気になってしまいますね。
ボイスドラマで子供が親より先に死ぬのはいけない、「順番」を守るべきだ、なんてことを六花ママは言ってましたが、これは伏線ということなのでしょうか。
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
ただ、「いずれ怪獣の犠牲になってしまう人物が瞳の色が黄色」説は1つ矛盾があって、
問川と同じ時期に怪獣の犠牲になった他の人は瞳が黄色じゃない。黄色なのは問川だけなんですよね。
そして
第11話にて、裕太は自分がグリッドマンであることを自覚し、それをきっかけに目の色が黄色になります。
もうこうなると六花ママの黄色の目が気になって仕方ないですよね。
謎が謎を呼ぶ「SSSS.GRIDMAN」。
まとめ
最終話も含めて総合的に解説します。
「SSSS.GRIDMAN」の登場人物は瞳の色が「青」「赤」「黄」に大きく分かれています。
青と赤は「味方と敵」あるいは「人間と怪獣」といった分け方が予想できますが、確証はないまま最終話まで進んでいきます。
六花の青い瞳の中に混ざる赤色は、一体なにを意味するのか?
そして問川や六花ママをはじめとした「黄色の瞳」の意味は?
青色の目
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
まずはグリッドマン同盟および新世紀中学生、その他なみこやはっすなどが該当する青色。
「SSSS.GRIDMAN」において目の色が青い登場人物はグリッドマンに敵対しない人物です。
最も多数派の目の色になります。
赤色の目
「SSSS.GRIDMAN 第5話」(Abema TV)より引用
赤色の目はアカネやアンチ、アレクシス、アノシラスの少女などが該当します。
赤色の目は怪獣に関わる人物です。
「怪獣に関わる」であって怪獣だとは限らない。
これに伴い、
アカネが設定を凝らせた人物として怪獣から生まれた六花の目は青色がベースでありながら赤い色が混ざっています。
黄色の目
「SSSS.GRIDMAN 第2話」(Abema TV)より引用
そして黄色の目。
グリッドマン、六花ママ、問川や問川のお父さんが該当します。
黄色の瞳は「SSSS.GRIDMAN」本編の内容的には共通性はなく、元ネタとなったトランスフォーマーに準じているだけと言えそうです。
「SSSS.GRIDMAN」だけの物語で見ると、黄色の目ゆえの共通性などはあまりありません。
このへんは以下に詳しく。
詳細記事:六花ママの正体は?なぜ目が黄色なのか?~SSSS.GRIDMAN 解説~
おわりに
以上のように、
「SSSS.GRIDMAN」において目の色はある程度法則性があるけれど、物語の展開にものすごく合わせているわけではありません。
あくまで各キャラのデザインの元ネタとなったトランスフォーマーに準じている感じ。
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