アニメ「SSSS.GRIDMAN」の解説です。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
「SSSS.GRIDMAN」オープニング「UNION」
本編だけでなくオープニングとエンディングも評価が高いアニメ「SSSS.GRIDMAN」。
「SSSS.GRIDMAN」のオープニングの歌詞と映像は本編の伏線にもなっていることで話題になりました。
オープニングは大石昌良が作詞作曲、OxTによる「UNION」。
「SSSS.GRIDMAN」のオープニングの歌詞は、
「SSSS.GRIDMAN」の世界が仮想世界であることへの気づきと危機感、
グリッドマンの使命は怪獣と戦うことではなく怪獣を生み出してしまう人の心を救うことだ
という本編の内容を示唆しています。
グリッドマンのオープニング曲の歌詞の解説
以下、実際に歌詞を見ていきます。
目を醒ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
怪獣によって街が破壊・再生されたり、人々の命が奪われているにも関わらず記憶操作により気づくことができない人々。
グリッドマンと出会うまではグリッドマン同盟である六花や内海も怪獣の存在に気づけていませんでした。
作り物のようなこの日々に
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
六花達の世界はアカネが作った仮想世界。
僕らのＳＯＳが加速する
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
怪獣によって破壊される街や犠牲になる人々、つまり六花達側のＳＯＳととれますが、
この歌詞のタイミングで六花と対比するように孤独なアカネのカットが入ります。
助けを求めている(ＳＯＳが加速している)のは、怪獣の犠牲になる街や人々だけでなく、アカネの心も含まれているのかもしれません。
何かが違うと知りながら
見慣れた空
同じ景色に
今日が流れてく
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
何度怪獣が暴れても、記憶が改ざんされ、何事もなかったように翌日を迎える人々。
あの日の誓いってなんだっけ
教室で何を語ってたっけ
このままじゃ約束まで消えてしまう
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
記憶はリセットされる街の人々の中で、記憶が残っている裕太・内海・六花。
記憶が残っているがゆえに、怪獣の犠牲になった人達のことが忘れられない。
他の人々は記憶がリセットされているから、それを共有できる人も少ない。
そうやって流れる日々の苦しみや危機感を表わしていますね。
また、
「教室で語った」のは六花と裕太が球技大会で教室で二人きりになったこと？
「約束」とは裕太が記憶喪失前に六花の家で話した内容？
といった仮説もネットではちらほら。
目を醒ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
そして再びサビ。
これは訓練でもリハーサルでもない
覆われた日常というべールを勢いよく剥がしたら
戦いの鐘が鳴る
それじゃとりあえず同盟を結ぼうか
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
グリッドマンと怪獣の戦闘は仮想世界の出来事ですが、仮想世界の住人である六花達にとって、これは訓練でもリハーサルでもないわけです。
君を退屈から救いに来たんだ
「SSSS.GRIDMAN 第２話」（Abema TV）より引用
アカネの心を救うこと。
名シーンですね。
まとめ
以上のように、こてこてのヒーローものの歌詞であり、本編の内容をよく表わしている「UNION」。
しかし、
本編の内容を表わしていながら「グリッドマン」などグリッドマンに関わる固有名詞を出さずに歌詞が構成されています。
映像の演出もあいまって、非常に魅力的なオープニングですね。
ちなみにオープニングの映像に関する伏線や解説は以下をご参照。
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