アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
メルビルとフィオナ、姉妹としての対面
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
第３１話にて、初めて互いの関係性を知った上で対面したメルビルとフィオナ。
家族がいないフィオナは姉であるメルビルの存在に非常に好意的ですね。
一方、おこがましさと罪悪感からフィオナに対し距離のあるメルビル。
フィオナとメルビルは異母姉妹で、
メルビルの育ての親はランド博士で、
ランド博士はサリーの実の父で、
けれどサリーとランド博士の仲は微妙で、
様々な家族のかたちを描いているようにも見えるゾイドワイルドゼロ。
第31話のあらすじ
キルサイスの活躍が多い第３１話。
レオ達をメルビルが助けることで、
メルビルがあくまでシーガル達に利用されているだけという背景が明確になってくる回ですね。
実際の登場シーン
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
シーガル達が反乱を起こし、囚われの身になったフィオナ。
そのことを謝罪するメルビル。
今回の一件でシーガル一派に不信感のあるジーン(フィオナのお付きの女性)は冷たい対応ですね。
口調も今までのないくらい強いですが、状況を考えれば仕方なくも思えますね。
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
一方で、フィオナは好意的です。
むしろメルビルを今のような境遇にしたことに責任を感じ、謝るフィオナ。
メルビルを責めず、
側室の子を孤児にした父親の責任も客観的に踏まえつつ、
自分にも責任を感じ謝るフィオナは人格ができた人ですね。
さすが皇族。
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
メルビルのことを「姉」として接してくれるフィオナ。
しかしメルビルの方は「軍人」である自分と「皇族」であるフィオナの関係性から抜け切れていませんね。
また今回の騒動の罪悪感もあり、よそよそしさが目立ちます。
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
距離を縮めるフィオナに対して、一線を引くメルビル。
フィオナはすでに両親がいないんですね。
だとしたら二人は残された唯一の家族なわけですから、本当はもっと一緒にいてほしいですね。
おわりに
ゾイドワイルド ZERO 第31話「皇帝陛下を救出せよ」（あにてれ）より引用
育ての親であるランド博士を慕ったり、
軍や皇帝に変わらず忠誠を誓っていたり、
ほんとメルビルは根が真面目ですね。
フィオナとメルビルが一緒にいてほしいと思う一方で、正室と側室の娘という関係性は実際複雑ですよね。
フィオナが今の地位のままでは、
側室の子という生い立ちが明らかになったメルビルの社会的風当たりはつらいですね。
だからと言ってメルビルをより良い立場にすればするほど、
フィオナの立場がまずくなっていきます。
父親がいない今、
メルビルを孤児にしたということに対する国民の不信感はそのままフィオナに向く可能性もあるわけで。
権力というのは難しいものです。
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参考資料
