アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
サイコパスなランド博士
アニメ「ゾイドワイルドZERO」の登場人物、フランク・ランド博士。
ゾイドワイルドゼロの世界において間違いなく優秀な科学者ですが、
その言動はかなりサイコパスというかマッドサイエンティストですよね。
兵器としてのゾイドに魅了されているその様子は、初代アニメにおけるプロイツェンあるいはヒルツを思い出させます。
サリーとの関係性だけでなく、金属化された腕やコールドスリープが関係した年齢設定など、ランド博士に関する伏線はけっこうおもしろいです。
ゾイドワイルドゼロの物語としてのおもしろさに関して、貢献度が高い人物だと思います。
「フランク・ランド」とは?
作中の立ち位置(ポジション)
初登場時点で帝国軍の最高科学顧問であるランド博士。
もとは共和国軍の科学者でしたが、ゾイドに関する研究の方向性や資金面の兼ね合いで帝国軍に身を置きます。
惑星Ziで生まれ育ち、コールドスリープから目覚めた入植第1世代です。
ゾイドワイルドゼロの世界において必要不可欠な、
耐BスーツやZ-Oバイザーを開発したのもランド博士です。
ジェノスピノやオメガレックスの復元も成功させ、作中でも屈指の優秀な科学者です。
生い立ちやサリーとの関係
フランク・ランドとサリー・ランド。
ランド博士とサリーは同じ姓を持ちます。
ランド博士にとってサリーは実の娘であり、ボーマン博士は義理の父親にあたります。
ボーマン博士の実の娘であるクリスタ。
クリスタとランドは結婚し、娘のサリーが生まれます。
ゾイドとの共生を目指すボーマン博士と、最強のゾイドを作ることを夢見るランド博士。
二人の考えは対立し、いつしか確執が生まれてしまいます。
研究の中で体が金属化したことも災いし、
ランドは幼い頃のサリーをたびたび危険な目にあわせてしまいます。
こうして
ボーマンとクリスタはサリーを連れてランドから離れることにします。
そして幼い頃のサリーには、父親(ランド)は亡くなったと告げます。
性格
ゾイドの研究過程での事故により、不完全なゾイド因子を浴びたランド博士。
レオと同様、腕が金属化しています。
しかしランド博士が浴びたゾイド因子は粗悪なものだったようで、度々暴走する不完全な金属化となっています。
もともと「最強のゾイドを作る」ということに熱心な性格ではありました。
しかし不完全なゾイド因子による精神の侵食もあるのか、時を重ねるごとに他人を省みない性格が増していきます。
容姿の変遷
惑星Ziでゾイドの研究をしていた頃のランド博士。
サリーがまだ幼い頃、若き父親だった頃の時代ですね。
ゾイドの研究を焦りすぎ事故を起こし、体が金属化してしまいます。
地球に移民し時間がある程度経ったときのランド博士です。
メルビルを養子として迎え、教育を施します。
ボーマン博士やサリーよりもコールドスリープから早く目覚めたことで、二人よりも多く歳を重ねます。
そしてボーマン博士よりも歳を重ねることになります。
搭乗ゾイド
メルビルが乗るスナイプテラでよく移動をします。
そして若返ってからはオメガレックスに搭乗。
負担が大きいはずのオメガレックスを乗りこなします。
主な活躍シーン
初登場シーン
初登場は第6話になります。
ジェノスピノの発掘作業を日々行うランド博士。
ジェノスピノ発掘
その後もジェノスピノの発掘を進めますが、
自身も目的のためにコリンズやシーガルなど人間関係を渡り歩きます。
ジェノスピノの一件もシーガルやアルドリッジに罪をかぶせ、自身はなおも研究を続けます。
平然とコリンズの墓に訪れるランド博士。
ランド博士VSレオ
暴走するジャミンガを静止させるランド博士。
メルビルは違和感を覚えます。
そして第19話、リジェネレーションキューブを巡った孤島での戦い。
レオのワイヤーをものともしない怪力と、リジェネレーションキューブに呼応する博士の腕。
ランド博士の体がレオと同様特殊であることの伏線が増えてきます。
それと同時に、
博士の体に違和感がある描写も加わってきます。
博士の体の秘密とサリーとの関係
そして第23話。
サリーとの関係性と博士の金属化された腕が明らかになります。
若返るランド博士
オメガレックスの完成を急ぐ中、次第に体の異変が大きくなるランド博士。
疲労も重なりついには倒れてしまいます。
そして目が覚めたとき、姿が若返っています。
オメガレックスの開発過程で、サリーのペンダントの光を浴びていたランド博士。
体が若返ったのは、ペンダントの光によりゾイド因子が再び活性化したためと博士は推測します。
研究を進めるため一旦は包帯で姿を隠します。
また第27話では、メルビルを引き取った経緯を話します。
メルビルを引き取ったのはメルビルが皇帝の血を受け継いでいるから。
特殊な力を持っていない実の娘のサリーには興味がない。
などなど、
明らかにメルビルが傷つくであろうことを平然と言っている、サイコパスなランド博士。
オメガレックス戦
そしてオメガレックス搭乗時に、若返った姿も披露します。
金属化された体により、ライダーに相当の負担をかけるオメガレックスをも乗りこなします。
おわりに
作画ミスなのか、外でマスクを付けたり付けなかったりするランド博士。
このへんが気になると言えば気になります。
また、デスクに家族写真を置いていたランド博士。
本来は生き別れたサリーが気がかりな面もあるのかもしれません。
やはりランド博士の他人を省みない言動は、ゾイド因子の暴走の要因も大きいのかなと思ったりします。
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