風通しの悪い集団は、良くも悪くも内輪の常識にとらわれがちです。
ブラック企業によくある考えや言動を見ていきましょう。
労働時間外に平気で会議や予定を組む上司や経営者がいます。
労働時間外は残業代を出すのが当たり前。それが日本の法律なのですが。
これは終業後だけでなくて始業前も同様。
始業前に例え5分でも早く来させて時間を拘束させるのは時間外労働なのですが。
有給休暇は本来、理由を述べる義務はありません。
休みたびにいちいち理由を聞いてこられては、休みづらいですよね。
顧客満足度ばかり気にして従業員満足度が下がるパターン。
「仕事はお客様が満足できてこそ」と言うときれいに聞こえますが、
ほとんどの世の中の仕事は時間や勤務日数に応じた対価が支払われてこそなのです。
サービス残業がある会社はまずは社員に対価を支払ってもらいたいものです。
パワハラとかセクハラにつながりますよね。
時間外の飲み会なのに、強制参加。
しかも休む場合も全額ないし一部のお金を強制徴収。
休日出勤や時間外の出張。
その見返りがお給料ではなく現物支給。
物で対価を渡すのは、労働基準法違反なんですが・・・
補足記事:労働基準法第24条「給料は毎月決まった日に決まった額をお金で本人に支払いなさい」
オフィスの掃除は始業1時間前に。
始業10分前までに制服に着替えておくように。
本来は、それらも業務に含まれるのですが。
補足記事:制服に着替える時間は労働時間か?~ブラック企業の見分け方~
何か意見を言うとすぐにこれだと嫌ですね。
仕事なのに、感情的でぜんぜん論理的じゃない。
でもお給料は上がらないんですよね。
パソコンできないと、今時は明らかに業務に支障が出るわけです。
それなのに「パソコンなんていらない」「手書きでこそ意味がある」的な考えで自分のスキルのなさを肯定する人は多い。
パソコンが必ず効率的かと言えばケースバイケースですが、
時代や状況に合わせて柔軟に手法を変えられる人が本来優秀です。
そういうことを言う人や会社ほど、労働基準法を守れていないのですが。
ブラック企業に共通していることが、
仕事を間違った方向に美化している。しかもそれに社員が着いてきてない。
不景気な世の中です。
一つの会社が、社員の人生を長期的に面倒見てくれないことは誰しもなんとなく気づいています。
そういう時代に、感情だけで会社に着いてこさせるのって限界があるのかもしれません。
労働基準法なりなんなり、守ることはちゃんと守って、
雇用主と労働者は契約の下あくまで対等に付き合うべきなのかもしれません。
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