一昔前であれば、いい大学に行って、いい会社に就職して。
男性なら一家の大黒柱になり、女性なら結婚して専業主婦になる。
子供が生まれてマイホームを建てて、老後は年金でのんびり。
そんな「平凡だけど幸せな人生設計」があって、とりあえずそれに向かって頑張ればいい。
昔はそうでした。でも今は違います。
家族のあり方もいろいろで、不景気で。
何が正しいのか、何を目指せばいいのかわからない。
とりあえず見本となる形は欲しいものです。
その見本の形を目指すかどうかは別として、一つのモデルケースがあればそれを参考に自分らしい生き方を探しやすそうです。
今日はそんな誰でも目指せて、とりあえず人並な幸せを得るための人生設計をひとつ考えます。
まず最初の人生戦略として、大学には行っておいたほうがよさそうです。
時代の変化が激しく、学歴が以前よりも信用できない社会ではあります。
しかしながら、やはり高卒より大卒の方が生涯賃金は依然として高いのが日本です。
特に理由がないようなら、大学には行っておいたほうがいいでしょう。
「大学に行っておいた方がよい」というのは昔ながらの考えですね。
では就職はどうしましょう?
こちらは「大企業だから安泰」という時代ではないようです。
これから仕事を選ぶなら、
資格を持った専門的な、できれば人を相手にした仕事がいいでしょう。
具体的にはどんな仕事でしょう?
例えば看護師やリハビリなどの医療関係。
ソーシャルワーカーなどの福祉関係。
学校の先生などの教育関係。
医者や弁護士と聞くとハードルが高そうですが、上記のような仕事なら、誰でも真面目に頑張れば目指せそうですね。
このような「専門的な資格を持った、人を相手にした仕事」に就いて年収400万円前後を目指します。
なぜ年収400万円前後なのか。
これの理由は後述します。
もっと詳しく:これから20年、なくならない仕事ベスト10
さて、学歴や就職のおおよその目安はできました。
では、プライベートな面はどうでしょう?
価値観の多様な世の中です。幸せに正解はありません。
それを前提に、あくまで例として考えます。
自分がどのくらい幸せだと感じるかの値を幸福度と言います。
心理学の研究によると、結婚は幸福度を高める効果があります。
一方で、子供がいることは幸福度にそこまで影響しないという調査結果が出ています。
つまり、あくまで確率論ですが、
結婚したほうが幸せを感じる可能性は高いと言えます。
特に「生涯独身でいたい」と決めていなければ、
結婚を人生のプランに入れておくのは有意義でしょう。
もっと詳しく:どんな人と結婚すべきか?~ステータス編~
結婚と密接に関わっている人生の出来事が「恋愛」です。
恋愛はどのようにしていきましょう?
現在、日本の初婚年齢の平均は男女ともに29歳くらいです。
そして結婚前の交際期間は平均4年前後だそうです。
つまり25歳頃に4年ほど付き合って結婚するというパターンが日本で最も多い恋愛結婚パターンと言えます。
さらに、結婚前に付き合った異性の数は3~4人が平均とされます。
また、経験人数がこのくらいの異性は心理学的に魅力的に映るそうです。
上記のデータから、
10代~20代前半のうちに4人前後の恋愛経験を積み、20代半ばで付き合った人と3~4年の交際期間を経て結婚というパターンが最も王道な恋愛・結婚パターンと言えます。
さらに、結婚相手としては職場結婚あるいは似たような職種の人との結婚がおすすめです。
この理由は自分と相手の年収に関連していきます。
もっと詳しく:あなたは婚活をどのくらい頑張らないといけないのか?
お金はあるに越したことはありませんが、平凡な人生にはお金にも限界があります。
特別な才能や運がないのに年収1000万や2000万なんてのはハードルが高いですね。
平凡だけど幸せに生きるには、どのくらいのお金を目標にしましょう?
お金と幸せを考える上で欠かせないのが幸福度と年収の関係。
もっと詳しく:年収と幸せの関係 ~お金で得られる幸せの限界点~
お金はあればあるほど右肩上がりに幸せかというとそうではありません。
ある一定以上になると、お金が増えた割には幸せを感じなくなります。
お金があることで感じられる幸せのピークは年収800万円くらい。
一人で年収800万円ってけっこうハードル高いですね。
でも2人なら?
類は友を呼ぶ、身の丈に合う。言い方はいろいろありますが、自分と同じくらいの収入の人と結婚することはそれ以上の収入の人と結婚するより可能性は高いはずです。
これが、年収400万前後を目指し、似たような仕事の人と結婚する理由です。
一人で年収800万円はけっこうハードル高いですね。
年収800万円の人と結婚して専業主婦(夫)というのも競争率高そうですね。
もっと平凡で、もっと手堅く、経済的に幸せになる方法。
自分が年収400万円くらいになって、身の丈に合った人結婚する。
共働きで2人合わせて年収800万円を目指す。
世帯年収800万円を目指すことが、平凡な私達にも充分にできて経済的に幸せを感じられる方法です。
このくらいの世帯収入があると、子供が生まれても人並みに大学に通わせたりすることが可能です。
もっと詳しく:年収1000万円より、夫婦で合わせて800万円のほうが幸せ
まとめです。
現代の社会的背景を下に、今を生きる人たちが「平凡だけど幸せな人生」を送るにはどのような形を目指したらよいか。
「平凡だけど幸せな人生」のレールを歩むかどうかはあなたが決めればいい。
でもそのレールがどんなレールか知っておくと、それを参考に「あなただけの人生」も組み立てやすいでしょう。
現代のレールは、
・大学に進学します。一流大学でなくてかまいません。
何か資格を取れる大学がいいです。
奨学金を借りてもいいでしょう。生涯賃金を高くするのです。
・大学生活、恋愛をしっかりしましょう。
失恋したっていいのです。まずは挑戦あるのみ。
けれど避妊はしっかりと。意図せぬ妊娠や結婚を避けるのです。
・就職は、資格を活かした仕事。
人を相手にした仕事は長く安定しています。
年収400万くらい。
できるだけ自分に合った仕事を。年金はあてにならないし、一生その仕事をするのかもしれないのですから。
・就職して2,3年経った頃に、結婚を考えてもいい相手がいるようにしましょう。
必ず同棲とまでは言いませんが、互いの生活スタイルや価値観を充分に知りましょう。
高望みする必要はありません。平凡で真面目な身の丈に合ったパートナーを探すのです。
・3~4年付き合ったら結婚。そのときあなたはアラサーでしょう。
28歳や29歳なら、女性も充分に子供を産める年齢です。
子供を産むべきとう話ではありません。
子供を産める年齢だということは、子供を作るか作らないかの選択ができるということです。
選択肢があることは悪いことではありません。
・結婚しても、共働きをおすすめします。
世帯収入800万円なら、お金で得られる人並みの幸せは充分経験できます。
子供の平均的な教育も与えることができます。
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