初代アニメである「ゾイド -ZOIDS-」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第5話「スリーパー・トラップ」
第5話はムンベイおよびグスタフ(ムンベイ仕様)の初登場回になります。
今回を機に「運び屋ムンベイの雇われ用心棒」という形で、バン達とムンベイは一緒に旅をすることになります。
あらすじ
バン達は、偶然砂漠の「運び屋」のムンベイに出会う。彼女のゾイドは頑丈な装甲のグスタフ。「届けられなかった荷物はない」というのが彼女の自慢だが、ずいぶんと今まで危険な橋を渡ってきているようだ。
いきなり野良ゾイドのガイサックに襲われるバン達とムンベイ。シールドライガーが集中攻撃を受け、バンはジークと合体出来ずにやられる一方。グスタフの操縦席にガイサックの一撃が、という瞬間ガイサックが吹っ飛び、コマンドウルフが現れる。またもアーバインに助けられたバンだが、ムンベイとアーバインは知り合いの様子。2人は、さっきのガイサックが野良ゾイドではないことに気付いていた。奴らはムンベイの荷物、帝国軍側の爆薬を狙った共和国軍のスリーパーだったのだ。
案の定、明け方にガイサックの大群が現れ奇襲をかけてきた。丸腰のムンベイは荷物を守り、逃げるばかり。敵の数が多すぎてバンとアーバインも形勢不利な状況に追い込まれる。 しかし、危険を犯しても自分を守ろうと戦う2人を見て、ムンベイはとうとう荷物を捨てる決心をする。「第5話スリーパー・トラップ」(TOKYO MX)より引用
解説
パパオの実
ムンベイ初登場
ゾイドイブの手掛かりを探し砂漠を移動するバン達。
そこで運び屋であるムンベイと出会います。
スリーパーゾイド
「野生ゾイド」「野良ゾイド」に続いて「スリーパーゾイド」という新たな単語が登場します。
スリーパーゾイドとは自動操縦のゾイドのことで、無人にて簡易的な任務をこなします。
ムンベイやジークを助けるためにアーバインが介入します。
ゾイドの自己修復を促すムンベイ
廃墟の建物を見つけ、そこでキャンプを行う一同。
ゾイドの内部回路をいじり、自己修復能力を促進させるムンベイ。
これにて前回負ったシールドライガーの足の傷、今回受けたコマンドウルフの腹部の傷は修復されていきます。
ムンベイの伏線
積み荷を届けられなかったことはないわ。
ただの一度もね。
それが運び屋ムンベイの自慢よ。【ゾイド公式】アニメ『ゾイド-ZOIDS-』 第5話「スリーパー・トラップ」 期間限定(タカラトミー公式ホビーチャンネル)(youtube)より引用
察しの良いアーバインとムンベイの知的なやりとり。
ガイサックがスリーパーで、ムンベイの荷物(弾薬)を狙っていたことがわかります。
第5話はスリーパーのガイサックが相手であり戦闘は若干地味ですが、構成は非常に丁寧で味のある回となっています。
グスタフが武装をしてないのは重量を軽くする(最高速度を保つ)ため。
しかしそれでも危険な砂漠で仕事ができているのは、ムンベイが時として人を裏切り要領よく逃げているためでした。
これにより初対面でありながら行動を共にし食事を御馳走したある意味で「都合がよすぎる」ムンベイの行動の背景がわかります。
一方で自分を最後まで助けようとしてくれたバン達に報いるため、「積み荷を届けられなかったことはない」という信念を放棄するムンベイの義理堅さも見られます。
砂漠のスリーパーゾイド、ムンベイの荷物が弾薬であること、遺跡のゾイドの残骸。
序盤から終盤まできれいに伏線がはられ非常に無駄のない構成となっています。
ガイサックとの戦闘
前後のあらすじ