より幸せになるための習慣や考え方を心理学より。
1. 幸せな日々を送る方法
2. 幸せを感じるということ
2-1. 幸せを感じ取れる才能
2-2. 幸せの基準値は一定?
3. 人の幸福を左右する3つの要因
3-1. 社会的な結びつき
3-2. 収入と孤独感
3-3. 年齢
4. まとめ
5. その他の記事
6. 参考資料
幸せな日々を送る方法
より幸せな人生を歩むためには、人とのつながりを感じながら、日々の中から幸せな事柄を見つける習慣を持つことが大切です。
幸せを感じるということ
幸せを感じ取れる才能
些細なことでも思い悩む人がいます。
何気ないことでも幸せを感じる人がいます。
他者から見れば恵まれた環境にあっても、不満を持っている人がいます。
不運な巡り合わせの中でも、前向きに生きている人がいます。
心理学の研究によると人が幸せを感じるのは、
その人が置かれている環境からより、
その人の気質による影響が大きいといわれています。
つまり「幸せを感じることができる力」も一種の才能であるということです。
幸せの基準値は一定?
人間の体温は一定ですね。
風邪をひいて一時的に体温が上がっても、いずれは元に戻りますね。
幸せの感覚も一緒です。
人にはそれぞれ幸せの基準値というものがあります。
日々の幸せが100点の人は、なんだかんだあってもやっぱり自分の人生を100点に感じます。
逆に日々の幸せが50点に感じている人は何かいいことがあっても結局50点に戻ります。
補足記事:あなたの「幸せ」は100点満点中何点? 世界の「幸せ」の平均
心理学の研究で有名なものがあります。
・宝くじで大金が当たった人
・事故により体に一生残る麻痺になった人。
一般的には、前者は「良いこと」が起こって以後の人生は幸福度が上がったように思えますね。
一方で後者は「良くないこと」が起こって以後の人生は幸福度が下がったように思えますね。
けれど、どちらも2年以内にその心理的効果はなくなったそうです。
良いことが起こっても良くないことが起こっても、結局慣れてしまうわけです。
2年くらい立つと、その出来事が起こる前の幸せレベルに戻るのです。
人の幸福を左右する3つの要因
このように、人の幸福度とはちょっとやそっとの出来事でがらっと変わるものではないわけです。
では、どんな物事に着目すれば人は今より幸せになれるでしょう。
心理学者のジョン・T・カシオポ氏らの研究によると、以下の3つの要因は幸福感に影響があるとのことです。
社会的な結びつき
孤独感が弱い人ほど幸福感を感じやすくなります。
また、幸福感が持続することで、孤独感を感じるような出来事が起こっても孤独を感じにくくなります。
収入と孤独感
幸福感を感じている人は、孤独感を感じている人より収入が増える傾向があるそうです。
ポイントなのは、収入を増やせば必ず幸福感が増すかと言うとそうではないこと。
順序が逆なわけです。
幸福感を感じる習慣を築くことで、結果として収入が増えていくわけです。
年齢
人は年を重ねるほど幸せを感じやすくなります。
理由の1つは、加齢により脳のストレスを感じる領域(扁桃体)の反応が鈍くなるから。
もう1つの理由は、年を取るほど何かに関する「残り時間」を意識するので、自分を「幸せにしてくれる事柄」に時間と労力を積極的に割こうとできるからです。
まとめ
私達が長期的に幸せになるためには、
人や社会とのつながりを大切にすること。日々の何気ないことから幸せを感じることができる感性を養うこと。自分の年齢をありのままに受け入れること。
このような、一見すると誰でも取り組めそうな物事が幸せに影響するわけです。
その他の記事
参考資料
ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック『孤独の科学』河出書房新社、2011年