「SSSS.GRIDMAN」第2話「修・復」のレビューや感想、見どころなどを解説したり考察したりします。
ネタバレありなのでご了承ください。
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第2話「修・復」のレビュー
多くのアニメは各話の構成がいずれかに分類されるのではと思います。
- 神回(下記をバランスよく含んだ最も見どころのある回)
- 重要回(盛り上がりがあったり伏線回収がなされる回)
- 説明回(物語全体の理解に必要な回。説明や伏線が出てくる、キャラ初登場など)
- 心情描写回(登場人物の内面の成長や心情の掘り下げに時間を割く回。修行や過去話など)
- 単発回(見なくても前後関係に支障がない回。)
そして、「SSSS.GRIDMAN」における第2話「修・復」は「説明回」なのではと思います。
第2話から、アカネが怪獣を作ってグリッドマンがアシストウェポンと共に闘うという基本のストーリーが確立されます。
一方で、街の人々から怪獣の記憶が消えているなど謎のほうは深まるばかり。
第2話は第1話同様、個人的にはテンポの良い戦闘シーンを楽しみながら、物語における謎の解明についてはまだ材料が少ないので様子見で視聴している感じです。
第2話「修・復」のあらすじと位置付け
あらすじ
- グリッドマンと怪獣の戦闘があった翌日、グリッドマン同盟以外は誰もそのことを覚えていない。街もなぜか元通り。
- 怪獣の犠牲になったと思われる問川達がそもそもいないことになっている
- サムライ・キャリバー初登場。
- アカネが怪獣を作っていることが視聴者目線で判明。
- グリッドマンキャリバーにて怪獣撃破。
- 裕太がグリッドマンになるために「プライマルアクセプター」が登場。
作品における位置づけ
アカネが怪獣を作っていることが視聴者目線で判明します。
また、サムライ・キャリバー初登場。
そしてサムライ・キャリバーによってグリッドマンも最適化され、色が変わって内海達も声を聞くことができるように。
これに伴い、
アカネが怪獣を作る
↓
グリッドマンが出撃
↓
アシストウェポンと共に戦う
といった基本の展開が完成。
オープニングでも登場するビー玉が登場するのもこの第2話です。
第2話「修・復」の見どころと解説
オープニングとエンディング
第2話からオープニングとエンディングがきちんと入りますね。
オープニングとエンディングの意味深な映像も「SSSS.GRIDMAN」の魅力。
「また一緒にお昼食べようね」
昼休みに屋上で会話する裕太とアカネ。
怪獣の記憶が消えていないことを不審に思ったアカネは裕太に近づいたわけですね。
ただ、打ち明けてくれない裕太に対してアカネはイライラしている様子で、トマトジュースのストローすごくかじってますね。
第2話からアカネのサイコパスな面やヒステリックな面が垣間見えます。
六花と家とアカネの家
おそらく第2話の気づきにくいけれど大きな伏線はこのアカネの家なのではないでしょうか。
サムライ・キャリバーと共に問川達のことを調べようと六花の家から出る一同。
第1話ではなかったアカネの家らしき豪邸が第2話では六花の家のすぐ隣にあります。
アカネが街や人々の記憶を操作している伏線ですね。
勇者シリーズのオマージュ
グリッドマンとキャリバーによる攻撃のシーンはロボットアニメのお決まりシーンを踏襲していますね。
優しくなった先生
アカネとぶつかったときはそっけなかった担任の先生。
しかし終盤に裕太とぶつかったときは少し優しい。
なぜ先生のスタンスが変わったのか、明確に語られるシーンはありません。
しかしながら、
怪獣で消し去ろうとしていた人物が、偶然にも改心してしまうという皮肉な事態にアカネは直面します。
まとめ
アカネが本性がわかったり、アシストウェポンンが登場したり、華やかな演出がある第2話。
そんな中で地味に重要なのは先ほども触れた、担任の先生の変化なのではないでしょうか。
問川や担任の先生はアカネにとって気に食わない人物でした。
だから怪獣の力で消してしまおうと考えます。
しかし、
人はふとした拍子に変わるし、その変化は自分とは関係ないところで起こったりします。
きっとアカネにとって、ムカつく人間はずっとムカつく人間のままだし、そういう人間は怪獣の力でしか変えることができないと思っていたのでしょう。
今回、グリッドマンによってアカネは担任を怪獣で消し去ることに失敗します。
しかし皮肉にも、事の発端となった担任の生徒に対する無関心な言動は改善されていました。
思い通りにならないことにアカネは直面したわけです。
怪獣を使って人々をコントロールするという非常に万能な力を持っているように見えるアカネが、思い通りにならないことに直面してどう心が変化していくのか。
これが「SSSS.GRIDMAN」の見どころでもあります。
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