アニメ「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
夢芽の名前の意味
「南夢芽(みなみゆめ)」という名前は故事成語である「南柯の夢(なんかのゆめ)」からきていると考えられます。
「南柯の夢」とは「世の中は夢のように儚いものにすぎない」といった意味の故事成語・四字熟語です。
姉の死をきっかけに、どこか心ここにあらずな夢芽の言動・無感情さを表していると思われます。
解説
夢芽と香乃
小学生の頃に姉を水難事故で亡くした夢芽。
姉の名前は「香乃」であり、姉の名前も含め故事成語を意識した設定となっています。
「南柯の夢(なんかのゆめ)」を区切ると「南」「柯の」「夢」となり、姉である「南香乃」と妹である「南夢芽」を表しています。
夢芽の今を夢のように儚いものとして生きる心ここにあらずな言動に、姉である香乃の死が関わっていることが示唆されます。
五行との関係
名前やデザインが五行と関連している人物が見られる点もSSSS.DYNAZENONの特徴の1つです。
五行とは中国の哲学の1つで、万物を構成する5つの元素とされています。
五行は木・火・土・金・水の5つで、それぞれが色や方角など様々なものを司ります。
「南柯の夢」の「南柯」とは南の方に伸びる木を指し、夢芽の人物設定には五行における「木」の要素が目立ちます。
五行における「木」は人間の感覚器における「目」と関連し、色では「青」あるいは「緑」と関連します。
夢芽の瞳の色は緑色であり、五行をモチーフにしている様子がうかがえます。
また五行は人にとって大切な5つ徳を表す「五常」と通じるとされています。
五常とは仁・義・礼・智・信の5つであり、五行の木・火・土・金・水とそれぞれ対応していると考えられています。
木は仁を司り、仁は「人を思いやること」を表します。
姉を心のどこかで思いながら、メンバーの中では比較的ダイナゼノンで人を守ることに積極的な夢芽の言動は、五常の仁と重なるものがあります。
補足記事