初代アニメである「ゾイド-ZOIDS-」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第6話「とべ! ジーク」
第6話はバン達が共和国軍と関りを持つ回になります。
ロブ・ハーマンの初登場回であり、終盤は帝国のシュバルツも初登場となります。
ゾイドに関してはプテラスの初登場となります。
あらすじ
一緒に旅することになったバン達とムンベイ。
レッドリバーの畔、ひと休みしていると、ゴルドスに乗った共和国軍大尉のロブ・ハーマンの一行が現れ、ムンベイの積み荷を調べさせろと言う。遺跡で起こった大爆破と、軍のガイサックを粉々にした犯人を探しているのだ。しかも爆薬が帝国軍側のものと分かって、スパイの疑いまでかけられていた。ジークだけは何とか逃がしたものの、全員基地に連行され、投獄されてしまう。
ジークは、バン達を助けようと基地へ向かい、シールドライガーと合体する。突然暴れ出すシールドライガーに基地内は大混乱し、その隙にバンとアーバインは牢から脱出する。しかし、バンもアーバインもプテラスの空からの攻撃になす術がなく、アーバインはもう逃げるしかないと指示する。あきらめ切れないバンは、イチかバチかシールドライガーで、渓谷の岩壁を駆け上がり、プテラスに向かって思いっきりジャンプ!プテラスの目の前に舞い上がり、一撃でたたき落とす。信じられない光景に驚くアーバインだが、
「コマンドウルフを踏み台にしろ!」
と自らもプテラスに向かってジャンプするのだった。「第6話とべ!ジーク」(TOKYO MX)より引用
解説
第6話の演出と伏線
バッタを助けるためにグスタフの急停止を促すフィーネ。
バッタを軽んじるムンベイ達ですが、劣勢の共和国に肩入れするムンベイ達はまさしくグスタフに立ち向かうバッタと同じであるという皮肉な演出となっています。
全話通して比較的丁寧な構成の「ゾイド-ZOIDS-」ですが、この第6話以後くらいから特にそれを感じます。
また共和国軍・帝国軍の登場したことで、戦争を背景にしたシリアスなストーリーも魅力です。
拘束されるバン達
前回のガイサックの爆破、民間人が持つには不自然なシールドライガーの所持により拘束されることとなったバン達。
そしてジークのことにも言及。
前回アーバインがジークのことを「オーガノイドになれる」と表現し、今回のハーマンも「オーガノイドになって」と言います。
これらより、ゾイドの世界においてオーガノイドは特定の種類のゾイドを指すというよりは、ゾイドを活性化させるシステム・現象も含む定義が広い言葉であることがわかります。
このあたりは「オーガノイドシステム」という単語が登場するゾイドバトルストーリーの設定を汲んでいると言えます。
また今回の件で、バンのシールドライガーは20年以上に前に大破し登録を抹消された共和国ゾイドであることがわかります。
この時点でシールドライガーは共和国のエース級パイロットが乗る最速ゾイドですから、20年前にそのシールドライガーが大破するとは相当大きな戦いがあったのでしょう。
フィーネやムンベイの名言
脱走するアーバイン
眼帯型のカメラ裏に小型爆弾を隠してたアーバイン。
靴底はスライド式の蓋となっており、踵のスペースに粘着性のあるパテのような物を隠し持っていました。
これにより爆弾を鍵に固定、爆破して(ジークがシールドライガーで基地を暴れる混乱に乗じて)脱走します。
力尽くの脱走ではなく小道具を使った演出が、どこか子供心をくすぐり印象に残るシーンだと思います。
ただ、爆弾を目元に仕込んでおくのは(誤爆を考えると)なかなか度胸のある隠し場所だと思います。
ライガー&コマンドウルフVSプテラス
軍と契約をするムンベイ
オコーネル「本当に帝国軍に勝てるのか?
敵は、我が軍の3倍以上の戦力の、大部隊なんだぞ」ムンベイ「まあ、なんとかなるんじゃない」
オコーネル「何を気楽な!
このままでは、我が軍は全滅してしまうんだぞ!」ムンベイ「そんなこと、やってみないとわからないわ。
ここは1つ、私達を信用してちょうだい。
ダメだったら、お代はいただきませんから」オコーネル「お前達は一体、何者なんだ?」
ムンベイ「私は~ 荒野の~ 運び屋さ~ん」
【ゾイド公式】 アニメ『ゾイド-ZOIDS-』 第6話「とべ!ジーク」 期間限定(タカラトミー公式ホビーチャンネル)(youtube)より引用
バンの口癖を引用し、自身が(グスタフに立ち向かう)バッタと同じ状況になっているという粋な演出です。
シュバルツ初登場
そして帝国軍の初登場。
前後のあらすじ