1. ライフイベントのストレスの大きさってどれくらい?
2. 社会的再適応評価尺度(SRRS)
3. 日本の場合の、ストレスが大きい出来事ベスト10
4. まとめ
5. その他の記事
6. 参考資料
1. ライフイベントのストレスの大きさってどれくらい?
人生、いろんなことが起きます。
人生の出来事に対して私達はしばしばストレスを感じます。
私達はストレスを自覚できる場合もありますが、知らず知らずのうちにストレスが溜まって体を壊す、なんてこともありますね。
人生の出来事の、ストレスの大きさってどのくらいなのでしょう?
最愛の人である配偶者との死別を100のストレスとし、相対的にその他の出来事がどのくらいのストレスを人に与えるかを示したのがホームズ氏の社会的再適応評価尺度(SRRS)です。
以下、人生に起こる出来事のストレス度を見ていきます。
2. 社会的再適応評価尺度(SRRS)
100を最大とし、各ライフイベントの相対的なストレス値を示します。
配偶者・近親者の死……100
離婚……73
配偶者との離婚・離別……65
拘禁……63
親密な家族メンバーの死……63
怪我や病気……53
結婚……50
失業……47
引退・退職……45
家族成員の健康上の変化……44
妊娠……40
性的な障害……39
新しい家族成員の誕生・追加……39
職業上の再適応……39
経済上の変化……38
親密な友人の死……37
仕事・職業上の方針変更……36
配偶者とのトラブル……35
1万ドル以上(約100万円以上)の高額な借金……31
借金・ローンの金銭トラブル……30
仕事上の責任の変化……29
子供が自立して家を離れる……29
法律上のトラブル……29
特別な成功……28
妻が働き始めたり、仕事を辞めたりする……26
学校に行き始めたり、仕事を辞めたりする……26
生活条件の変化……25
個人的な習慣変更……24
職場の上司とのトラブル……23
労働時間・雇用条件の変更……20
住居の変更・引越し……20
学校を変わる……20
レクリエーションの変化……19
教会活動の変化……19
社会活動の変化……18
1万ドル以下の借金……17
睡眠習慣の変化……16
団欒する家族の数の変化……15
食習慣の変化……15
休暇……13
クリスマス……12
些細な違反行為……11
3. 日本の場合の、ストレスが大きい出来事ベスト10
上記は海外のもののため、いささか 日本の生活に合っていないものもありますね。
教会活動をしている人とかそう多くはなさそうですし。
ちなみに日本のサラリーマンの場合、ストレスが大きい出来事ベスト10は、
1.配偶者の死
2.会社の倒産
3.親族の死
4.離婚
5.夫婦の別居
6.会社を変わる
7.自分の病気や怪我
8.多忙による心身の過労
9.300万円以上の借金
10.仕事上のミス
だそうです。
4. まとめ
配偶者との死別が100の一方で、
結婚のストレスが50であるということが興味深いですね。
全体として共通するのが、
人は生活習慣の変化に対してストレスを感じやすいということですね。
「人は習慣の生き物」なんてよく言いますが、
やはり今までと違う出来事・違う習慣が入り込むとそれに慣れるのには時間と労力を要するようです。
5. その他の記事
6. 参考資料
『ライフイベント法とストレス度測定』(国立医療保健医療科学院)2018年9月15日検索