村上春樹の小説の名言と解説~「ダンス・ダンス・ダンス」編~



「ダンス・ダンス・ダンス」とは?

村上春樹氏の小説、「ダンス・ダンス・ダンス」

村上春樹氏の小説には「青春三部作」と呼ばれる作品があり、
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険(上・下)

の3つの作品を指します。

そして
「ダンス・ダンス・ダンス(上・下)」は「羊をめぐる冒険(上・下)」の続編にあたります。

今日は、「ダンス・ダンス・ダンス」の名言集です。



「ダンス・ダンス・ダンス」の名言集と解説

我々はてきぱきと簡潔に仕事をする。
余計なことは言わないし、お互いの仕事に敬意を払う。
これが生活の為にやっているつまらない仕事だということはどちらもわかっている。
でもそれが何であれ、やるからにはきちんとやる。
そういう意味で我々はプロなのだ。

「ダンス・ダンス・ダンス(上)」(村上春樹)講談社文庫 p53より引用

大人な名言ですね。


時代は流砂の如く流れつづけるのだ。
我々の立っている場所は、我々の立っていた場所ではないのだ。

「ダンス・ダンス・ダンス(上)」(村上春樹)講談社文庫 p127より引用

時代が流れることについて。
自分が老害にならないように気をつける戒めに役立ちそうな言葉ですね。


僕だって昔はそうだった。
僕が十三歳の頃、世界はもっと単純だった。
努力は報いられるはずのものであり、言葉は保証されるはずのものであり、美しさはそこに留められるはずのものであった。

「ダンス・ダンス・ダンス(上)」(村上春樹)講談社文庫 p380より引用


でも、僕は物事の新鮮な姿を見ることはできた。
それは素敵なことだった。匂いはきちんと匂い、涙は本当に温かく、女の子は夢のように美しく、ロックンロールは永遠にロックンロールだった。

「ダンス・ダンス・ダンス(上)」(村上春樹)講談社文庫 p000より引用

先述の名言とあわせて。
大人になることの切なさと、それでも幼い頃の心を持ったまま大人になった人に響く名言です。





言葉にならないものを大事にすればいいんだ。
それが死者に対する礼儀だ。
時間が経てばいろんなことがわかるよ。
残るべきものは残るし、残らないものは残らない。
時間が多くの部分を解決してくれる。
時間が解決できないことを君が解決するんだ。

「ダンス・ダンス・ダンス(下)」(村上春樹)講談社文庫 p239より引用

特に最後の「時間が解決できないことを君が解決するんだ」というのはいい言葉。
日々悩んだときに勇気づけられます。


人というものはあっけなく死んでしまうものだ。
生命というのは君が考えているよりずっと脆いものなんだ。
だから人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。
公平に、できることなら誠実に。
そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。

「ダンス・ダンス・ダンス(下)」(村上春樹)講談社文庫 p239より引用

生き方や人との接し方について考えさせられます。


耳を澄ませば求めているものの声が聞こえる。
目をこらせば求められているものの姿が見える。

「ダンス・ダンス・ダンス(下)」(村上春樹)講談社文庫 p391より引用

哲学的な名言。



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