村上春樹の小説の名言と解説~「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」編~




村上春樹の小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」


村上春樹氏の長編小説の1つ、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

個人的には、
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は村上春樹氏の小説の中でも比較的好きな作品です。

理由の1つは結末が比較的スッキリしている点。

村上春樹氏の小説は良くも悪くも「スッキリ終わらない」傾向があり、それが「作品の奥が深い」ともとれるし「最後まで読んでもわからない」ともとれます。

そんな中で「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は結末の落とし所が比較的妥当で読みやすいです。

また、本作はタイトル通り「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの話が交互に進んでいく構成なのですが、

ファンタジー的な「世界の終り」とSF的な「ハードボイルド・ワンダーランド」という異なる世界観の話がどちらも読みやすくて飽きない。

個人的には複数の話が同時並行で進むのは「海辺のカフカ」と同様なのですが、それと比べると「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は読みやすいなあと。

今日はそんな「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の名言です。



「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の名言集と解説

疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさい

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)」(村上春樹)より引用


心というものはもっと深く、もっと強いものだ。そしてもっと矛盾したものだ

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)」(村上春樹)より引用


それはまるで ― 私にとっての世界の終りのようなものだったのよ。
暗くてつらくてさびしくてたまらなく誰かに抱きしめてほしいときに、まわりに誰も自分を抱きしめてくれる人がいないということがどういうことなのか、あなたにはわかる?

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)」(村上春樹)より引用


懲りるのは良いことだ。
人は懲りると用心深くなる。
用心深くなると怪我をしなくなる。
良い樵というのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。
それ以上でもなく、それ以下でもない。ひとつだけさ。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)」(村上春樹)より引用


たとえ記憶が失われたとしても、心はそのあるがままの方向に進んでいくものなんだ。
心というものはそれ自体が行動原理を持っている。それがすなわち自己さ。
自分の力を信じるんだ。そうしないと君は外部の力にひっぱられてわけのわからない場所につれていかれることになる。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)」(村上春樹)より引用


僕は昔やっていたのと同じように影をひきずり、悩んだり苦しんだりしながら年老いて、そして死んでいく。
たぶん僕にはそういう世界の方があっているんだろうと思う。
心にふりまわされたりひきずられたりしながら生きていくんだ。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)」(村上春樹)より引用


僕には心を捨てることはできないのだ、と僕は思った。
それがどのように重く、時には暗いものであれ、あるときにはそれは鳥のように風の中を舞い、永遠を見わたすこともできるのだ。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)」(村上春樹)より引用



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