「攻殻機動隊」は「2.0」とどっちを観ればいいか?




1. 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「2.0」の関係性

「攻殻機動隊」は国内外で有名な日本のSFアニメ映画ですね。

この「攻殻機動隊」は原作は漫画なのですが、映像作品になると作品ごとに世界観や登場人物の性格などが微妙に異なります。

そんな「攻殻機動隊」の一番初期の映画であり最もダーク感が強いのが「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」になるわけです。

そして「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」は後にリメイクされて「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0」という形で世に出ます。

「2.0」はリメイク版なので内容はだいたい一緒。
では「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「2.0」、どっちを観たらいいのでしょう?


2. 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「2.0」の違い

「2.0」が「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と違う点は以下のような感じです。

・音とサウンドが綺麗になっている。
・映像に一部CGが使われている。
・新規カットがいくつかある。
・全体の色調が青黒系からオレンジ系になっている。
・主人公が敵対する犯人の性別が女性になっている。

全体的にやはりリメイク版である「2.0」は映像がある程度「いま風」になっていて、世代によっては「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」より見やすいと思います。

一方でCGの方は正直「実験的な試み」と世間で言われているように、そこまでクオリティーが高いわけではありません。
具体的に言うとCGが部分的で全体の流れとしてはちょっと不自然。あくまで1つの試みとして楽しむ程度かと。


3. 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「2.0」を観る上でのポイント

以下、ネタバレも若干含みます。



さて、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「2.0」で大きな違いとなってくるのが「犯人の性別」と「全体の色調」なわけです。

「犯人の性別」

作品中で巻き起こる事件の犯人は「人形使い」と呼ばれ、「2.0」では性別が女性になっています。
これが観る人によって非常に意見が分かれるところ。

そもそも「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」は「身体が機械に置き換えられた存在が子孫を残したり進化するためには他のデジタルデータと混ざり合う必要があるのではないか」という問題提起があります。

自分と異なる遺伝子と共に新たな命を産むというのは生物の特権なわけですが、これをネット上の情報ができるのかという話です。

主人公である草薙素子は女性。
そして「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の「人形使い」は男性。
機械同士であるが故に「人形使い」は草薙素子を狙ってくるわけです。

この経緯が「2.0」では人形使いが女性なのでそもそも矛盾する。

そこに納得がいかないファンもいるし、「いや、もっと抽象的な人類の進化の話なんだから男女にこだわらなくてよくね?」というファンもいます。

「全体の色調」

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の全体の色調が青黒系だったのに対し、「2.0」はオレンジ系です。
これは物語の内容自体にはまったく影響しないのですが、個人的には重要な違いだと思います。

なぜかというと「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」および「2.0」には続編であるアニメ映画「イノセンス」があります。

この「イノセンス」の色調および雰囲気が「2.0」と同様にオレンジ系なのです。

つまり「2.0」のほうが続編である「イノセンス」と作品の雰囲気が似ていて、双方のつながりがより自然で作品に入っていきやすわけです。


4. まとめ

以上のような経緯から、「攻殻機動隊」は「2.0」を観るのがおすすめです。

人形使いの性別問題に関しては、許容範囲かなと思います。
なぜかというと「攻殻機動隊」自体がけっこうわかりにくい映画で、人形使いの性別までこだわるような玄人はたぶんどっちみち両方観るだろうから。

初めて「攻殻機動隊」を観るような状況ならとりあえず「2.0」って感じです。


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