部屋をきれいに片付けても、すぐにまた散らかる人とそうでない人がいます。
片付けにはコツがあって、片付けが上手い人は片付けた部屋が持続します。
今日は片付けに必要な考え方です。
洋服が10着あれば、よく着るのは2着くらいです。
あなたが持っている調理器具のうち、よく使う2割の道具で8割以上の料理が作られています。
ごく一部のものが、全体の大部分の結果に影響を与えています。
これを80対20の法則といいます。
補足記事:80対20の法則とは?(パレートの法則)~平等の見方を変える~
あなたの生活に必要な主な物は、本当はごく一部です。
あなたの家の中にある8割の物は、使う機会が少ない物なのです。
そう考えると、不要な物が見つけやすそうです。
片付けるとは、大きな棚を買ってそこにきれいに物を並べることではありません。
整理や収納は、物の総量が変わらないのでいずれまた散らかります。
大切なのは、いかに不要な物を見つけて手放すかです。
もっと詳しく:きれいに収納してもそれは物が移動しただけで片付いたとは言わない
先ほど書いた通り、物が減らなければ片付かないのです。
今の部屋が片付かないうちから、ホームセンターで棚を買ったり、100円ショップでケースを買ったり、一部屋多いマンションに引っ越しても、根本的な解決にはなりません。
部屋が物で溢れて手狭だからと引っ越す人がいます。
そういう人は広くなった家でもまた物が溢れます。
結局、そういう人はスペースがあればあるだけ物を貯め込んでしまうのです。
余裕を持った収納をするという習慣がそもそもついていないのです。
これは万人に共通する心理です。
もっと詳しく:パーキンソンの法則とは?「人はあるだけ使ってしまうものよ」
矛盾するようですが、収納スペースを増やすのは今の収納で事足りてからなのです。
しかしながら、物を捨てるというのは勇気がいるものです。
「いつか使うかも」という不安がつきものです。
そういうときは、使っていない紙袋や段ボール箱を用意します。
そこに「いらないけれど使うかもしれない物」を入れていきます。
保留BOXを作るのです。
数カ月、あるいは1年経って、やっぱり使わなかった物は捨てましょう。
生活の中で、もしまた「いらないけど使うかもしれない物」がでてきたら、保留BOXに入れます。
もし保留BOXがいっぱいになったら、一番いらなさそうな物を捨てます。そうやって「いらないけど使うかもしれない物」を常に1つの保留BOXまでにとどめるようにしておきます。
もっと詳しく:「部屋を片付けたい」それなら 今すぐ箱を3つ用意して
片付けの基本は捨てることだと聞くと、途端に捨てすぎる人がいます。
「もう古いから」「もう好きじゃなくなった」そういう理由で物を捨てて、似たような物を買い直す人がいます。
そういう、物との付き合い方が下手な人がいます。
不要な物を手放すことと、節操なく捨てることは似ているようで違います。
もっと詳しく:「良い物を長く使う」という発想を履き違える人
片付けるということは、不要な物を手放すことが関わります。
何が不要で何が必要かは、自分のライフスタイルを自覚していないとわかりません。
自分の好きなことや、生活の中で必要な物。何があっても使わなくて、何がないと困るのか。
そういうことを見つめ直すことから、片付けは始まるのかもしれません。
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