「良い物を長く使う」という発想を履き違える人

1つのライフスタイルとして、「良い物を長く使う」という考え方があります。
エコとかミニマリストとか、そういう考えがブームになったことでより浸透している気がします。

「良い物を長く使う」という考え自体は悪いことではないと思います。
けれど「良い物を長く使う」という考えを履き違えている人もいるなあと思います。

「良い物を長く使う」という発想は、「良い物はそれなりの値段がする」という発想になりがちです。
そして、「買うなら値段が高い物」という発想に至ってしまいます。


1. 長く同じ物を使うことが必ず幸せに結びつくのか?

ここで考えるのが、
長く同じ物を使うことが必ず幸せに結びつくのか?という問題です。

例えば20年もつスーツが20万円するとします。
一方で5年着れるスーツが5万円とします。

どっちも20年着れば20万円。
これのどっちが幸せかは、その人の価値観によると思うんですよね。

スーツだけでなく、物には流行があって、その流行が自分の持ち物やライフスタイルに影響することって多いと思います。
それに新しい物を買うときって誰でも大なり小なり心躍る時間だと思います。

20年間同じ物を身につけるのも悪くないですが、
その時代に合わせてそのとき自分が最も心躍る物をちょくちょく買うことで幸せを感じる人もいると思います。


2. 安かろう悪かろう?

この考えの背景には、
最近は安くても品質が良い物が多いという社会の発展が関係していると思います。

「安かろう悪かろう」じゃないんですよね。

「安くて良い物」があって、それがインターネットで人の目に触れて誰でも手に入れることができる。

安くて良い物を作って1つの利益率は低くても、本当に良い物ならネットの口コミで遠いところの人でも買ってくれるから作り手も商売が成り立つわけです。


3. 値段と質は比例しない

そういう時代だから、
むしろ値段が2倍するものが2倍の品質だったり2倍長持ちするかというとそうですらないのかもしれない。

さっきの例でいくと、5万円のスーツが5年着れちゃったりするんですよね。


4. 本当に最後まで使いきれるのか?

高くて良い物を買うのはもちろん個人の自由ですが、それ、本当に最後まで使いきれるのでしょうか?

数年後、それが時代遅れになってしまっていないか、自分の価値観に合わなくなっているんじゃないか。こればっかりはわかりません。

10年も20年も先の自分自身を現時点で理解できている人ってそんなに多くない気がします。

高くて長持ちする物ほど、途中リタイヤのリスクは高くなります。


5. おわりに

結局のところ、物にはそれ相応の寿命があって、高い物も安い物もそれに合った寿命を迎えられるように大切に使えばいいのだと思います。

よくあるのが、ブログとかインスタに影響されて、「自分も身の回りの物を良質な物だけにしたい」と急に今までの物を捨てる人がいますよね。そういう人って物を長く使うことが下手なんだろうなあと思います。

今がんばれない人は後でもがんばれないなんてよく言いますが、
今あるものを長く使えない人は新しい物買ってもすぐ飽きるんでしょうね。
そうやって「今度から一生付き合える物を買おう」の繰り返しなんでしょう。

たとえ100円ショップで買った物でも、大切に使ってその物の寿命を迎えられるような人が「良い物を長く使える」のだと思います。


5. その他の記事

きれいに収納してもそれは物が移動しただけで片付いたとは言わない

【整理&節約】本当は買わなくていいかもしれないもの

便利グッズを買い過ぎると逆に不便になる

「ミニマリスト」や「断捨離」を履き違えている人