アニメ「SSSS.GRIDMAN」の解説です。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
なぜグリッドマンは裕太に宿ったのか?
なぜグリッドマンは裕太に宿ったのでしょうか?
アニメ「SSSS.GRIDMAN」において物語終盤以前は記憶喪失かと思われていた裕太ですが、実際は裕太にグリッドマンが乗り移っていたからそもそも裕太の記憶を知らなかったということが明かされます。
なぜグリッドマンが乗り移る対象に裕太が選ばれたのか。
裕太が六花(アカネ以外)を好きだったことがその理由であるという説が有力です。
以下、もう少し詳しく。
グリッドマンが裕太に宿った理由
グリッドマンが裕太に宿った理由について、本編ではっきりと説明されるシーンはありません。
そのため視聴者は文脈から予測することになります。
裕太にグリッドマンが宿った理由について最もヒントになるのは第11話「決・戦」。
グリッドマンと裕太が会話をするシーンの中で、自身が裕太ではなく裕太に宿ったグリッドマンであることに気がつきます。
そしてグリッドマンが裕太に宿った理由について
「彼だけが新条アカネの世界で・・・」
と言いますが、ジャンクの調整の関係で最後まで述べられることはありません。
そして最終話である第12話「覚醒」。
六花達に別れを告げるグリッドマン達。
ここでグリッドマンから
「私が宿ってもなお、六花への思いが変わらなかったように」
という発言が。
その他の話やボイスドラマの内容も含めて考えると、
グリッドマンが裕太に宿ったのは、誰もが新条アカネに好意を持つ世界で、裕太は六花に好意を持っている稀有な存在だったから
ということが考えられます。
グリッドマンが裕太に宿った理由の解説
アカネは怪獣の力によって世界を自分の好きなように作り、不都合があれば作り変えていました。
なぜ不都合なことが起こるのかと言えば、
アカネは世界を作ることはできてもそこで起こる偶然の出来事や生まれた後の人の心まではコントロールできなかったわけです。
これは最終話でアレクシスも述べています。
そしてグリッドマン達の使命は単にアレクシスを倒すことではなく、アカネの心を救うことでもありました。
つまり、自分の都合のよい世界だけを望んでそこに引きこもるアカネを救い出すことが、グリッドマン達にとってやるべきことでもあったわけです。
話は変わって、裕太は六花が好きでした。
これは第3.3回のボイスドラマや本編第4話で明らかです。
最終話の終盤、六花の回想でもありますが、
裕太は才色兼備なアカネと同じクラス、しかも席も隣なのに彼の恋愛感情は六花に向いていました。
これは、みんながアカネに好意を示すように作られているアカネの世界にとって、珍しいことだったのでしょう。
当然、アカネが自分に都合よく作った世界だからといって、誰もがアカネ以外を恋愛対象にしないのはさすがに不自然ですので、とりあえずみんな一旦アカネを好きになる。くらいがこの世界の設定だったのではないでしょうか。
内海と対比するとわかりやすいでしょう。
第1話などを観ると、内海はアカネに好意を示していましたが、高嶺の花という印象をアカネに持っている様子がうかがえます。
正直平凡な生徒である裕太なら、席が隣であるクラスのアイドルに興味を示すのが普通の流れ。
それでも、裕太は六花を好きになります。
この「イレギュラーな出来事(アカネ以外を好きになる)が起こった裕太」という存在は、
「自分の都合のよい世界に閉じこもるアカネ」を救う人物として適任だったのでしょう。
まとめ
なぜグリッドマンは裕太に宿ったのでしょうか?
グリッドマンが裕太に宿った理由について、本編ではっきりと説明されるシーンはありません。
しかしながら物語の文脈から考えると、
裕太が六花(アカネ以外)を好きだったことがその理由であるという説が有力です。
つまり、
自分の都合のよい世界しか認めず、そこに閉じこもるアカネを救う使命を持ったグリッドマン。
そんなグリッドマンにとって、
アカネの世界でアカネが想定しない心の動きを示した裕太は適任だったのでしょう。
その他の記事