「SSSS.GRIDMAN」第5話、「挑・発」のレビュー、感想、解説などです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
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第5話「挑・発」のレビュー
第4話は伏線となる会話多め、戦闘シーンはほどほど、といった感じでしたが、
第5話は、アカネと裕太の会話多めだったり、バスターボラーが初登場したり、いろいろ盛りだくさんの回でしたね。
- 裕太がグリッドマンだとアカネが確信する
- 六花が変身前のアンチを目撃する
- マックスが裕太達の周りにばかり怪獣が現れることを疑問視する
など物語の進行および伏線回収のための足場を固めてきた印象の第5話。
第5話「挑・発」のあらすじ
バスターボラー初登場回です。
校外学習でラフティングに行く裕太達。
今回アカネは山のような特大の怪獣を生み出す。
グリッドマンと合体したい裕太だが、ここはグリッドマン(ジャンクのパソコン)がいない山の中。
内海や六花、新世紀中学生の協力により現地でグリッドマンと裕太はなんとか合体できる。
アンチも再び乱入するが、
バスターボラーとグリッドマンによって怪獣を倒すことに成功。
第5話「挑・発」の解説や考察
アカネの水着とアレクシスとの会話
アレクシスに水着を披露しつつも、校外学習にうんざり気味のアカネ。
校外学習の内容に「楽しそうじゃないか」と言うアレクシスに対して、
「街の外だから余計な仕事増えたし」とアカネ。
「余計な仕事」ってなんでしょう?
怪獣を作るのは家の中でやりますし、その怪獣を実体化するのはアレクシス。
また、巨大な怪獣作りはアカネが自主的に試してみたかったことであり、「校外学習があるから」嫌々作ったわけでもなさそうです。
つまり今回の怪獣の準備はアカネにとって「余計な仕事」とは考えにくい。
では「余計な仕事」とは?
1~4話時点でネットでささやかれている、
「アカネがみんなの記憶を操作している説」
裕太達だけに見える、街に常時たたずむ怪獣の陰。
この怪獣は原作である「電光超人グリッドマン」に登場する「ベノラ」であるという意見が多数。
ベノラは毒ガスによって相手に幻影を見せることができる怪獣です。
このような元ネタの怪獣が裕太達の街にいることから、
アカネが作ったベノラのような怪獣によって、街の人々の記憶は改ざんされているという説が出ています。
このように考えると
アカネは街の人々の記憶を操作しており、それは怪獣によるものなので範囲が限定される。
校外学習で街の外に生徒が一斉に出るため、何らかの処置をして世界を改ざんしていることを維持しないといけない。
これが今回アカネが言った「余計な仕事」なのかもしれません。
ただ、校外学習の舞台である山にも記憶操作の怪獣がいるような描写は見られませんでしたし、実際のところはどうなのか。
今後の展開の伏線になりそうです。
裕太の夢の中
電車内でのうたた寝の中、裕太は夢を見ます。
グリッドマンが槍のようなもので刺され、流れ星のような複数の光に分裂される。
裕太の記憶喪失と関係のありそうな描写。
はっすのマスク
以前のボイスドラマのほうでラフティング(川下り)の際は普段はずさないマスクをはずすのでは裕太や内海に期待されていたはっす。
残念ながらはっすはマスクはずしませんでしたね。
第1話の終盤にはっすが動画配信していたシーンもあり、
はっすは顔出しをけっこう一貫して気にしているのかもしれません。
ネットに素顔をさらすのはいろいろ面倒でしょうし、普段の生活で何気に撮られた写真で特定されることを避けているのかも。
ちなみに、1話で怪獣が現れたニュースを取り上げた動画をはっすは挙げていましたね。
はっすは動画作成のYouTuberというよりは、雑談したり時事ネタを扱ったりするライブ配信およびニコ生配信的な動画配信者っぽいですね。
日焼け止めを塗るアカネと六花
それなりに関係が続いているアカネと六花。
肌が白いアカネ。それを褒める六花。
「日、浴びないからね~」とアカネ。
普段から引きこもっているような発言ですね。
裕太とアカネの会話
ラフティングが一段落して自由時間の一同。
木陰で裕太とアカネの会話。
何でもそつなくこなせている印象を裕太はアカネに持っています。
それに対し、
「1学期の頃はうまくやれていた気がするけど」
「最近は思い通りいかない」
といった発言をアカネはします。
「最近」とはグリッドマンが現れた最近のことでしょうから筋は通りますね。
で、
「1学期の頃はうまくやれていた気がするけど」
がなんだか意味深。
1~4話時点において、ネット界隈で予想されていた
「アカネが実は1学期はいじめられっ子の不登校で、怪獣を作って2学期から自分の好きなようにやっている説」が第5話のこのアカネの発言によりなんとなく否定されてきましたね。
また、
「私にしかできない、私のやるべきこと」
とアカネは言っています。
今までの経緯からみると、アカネは腹が立った時、つまり私情で怪獣を生み出している印象。
しかし「私にしかできない、私のやるべきこと」というセリフはもっと大義のある使命感を持ったような表現ですね。
アカネがアレクシスと共に怪獣を生み出すのは、アカネにとってストレス発散以上に何か理由があるのでしょうか。
それにしても、
「君が変身してるんでしょ?」とほぼ不意打ちで聞いて流れで「うん」と言ったような裕太の返答だけで、グリッドマンの正体を確信するアカネはちょっと雑ですね。
たぶん、アカネ的には「答えはほぼ合っているんだからさっさと確認して行動に移したい」という思いが強かったのでしょう。
優しいアンチ
前回、グリッドマンと倒したいあまりに怪獣と仲間割れをしたアンチ。
その行動と結局グリッドマンを倒せなかったイライラから第4話ではアンチに弁当を投げつけていました。
アカネとアンチの関係性がどうなるか心配でしたが、
今回の第5話でアカネをおぶって森の中を進むアンチ。
アカネもそれに応じる。
乱入するのは相変わらずのアンチですが、
とりあえずアカネとアンチの関係性は現状維持できていそうです。
レシートはいりません
グリッドマンを裕太のところへ運ぶため、ジャンクを買い取る新世紀中学生。
ジャンクを買い取るための3万円強のお金を、
「全員で行くぞ!」
と割り勘にするマックスさん。
前回のグリッドマン支援のためのボラーのセリフ「全員で行こうぜ」を踏まえて聞くと面白いですね。
買い取り後、
「レシートはいりません」
というマックスさんのセリフは今回のボイスドラマにつながります。
あとからジャンクを返却したくなった一同ですが、レシートをもらっておらず困ってしまいます。
謎の最後のシーン
戦いが終わったあと、山が崩れるシーンが。
これは正直なんのシーンなのでしょうね。
山が修復されるならわかるのですが。
今までも壊れた街は次の日元に戻っていましたし。
でもこのシーンは明らかに山や大地が崩れている。
今後の気になる伏線が1つ増えました。
個人的な考察ですが、
今回の校外学習が行われた山は、アカネが追加で一時的に作った仮想世界だったのかもしれません。
冒頭、アカネは
「街の外だから余計な仕事増えたし」
と言っていました。
仮にアカネが仮想世界を作る、あるいはみんなの記憶を操作しているといった「何か」をやっていて、その「何か」の効果は範囲が限られているのなら、みんなに街の外に出られると困るわけですね。
そのため、先回りするかたちでアカネは自分がコントロールできる世界を追加していたのかもしれません。
そして校外学習が終わり、役目を終えた世界が崩壊していった。
という描写なのかもしれません。
疑うマックスさん
帰りの電車の中、なぜ裕太達の周りにばかり怪獣が現れるのかマックスは疑問視します。
この第5話までで、裕太達とアカネ達の情報量は
- 裕太や内海は怪獣を作っている本人をそこまで気にしていない
- 裕太や内海は自分達の周りにばかり怪獣が現れることを疑問視していない
- 六花は怪獣が自分達の近くにばかり現れるのは自分のせいではと疑っている
- マックスは裕太達の周りにばかり怪獣が現れる現状を怪しんでいる
- アカネは裕太がグリッドマンだと確信している
- けれどジャンクと裕太が合体してグリッドマンになるといった細かいことは知らず、思いついてもいない
といった状態であることがわかります。
さらに今回の第5話以降は、
- マックスが裕太の周辺人物を怪しむ
- 裕太がアカネを疑う
- アカネはグリッドマンは裕太だという前提のもとで作戦を立てる
といった展開が予想できますね。
まとめ
「グリッドマン 考察」でグーグル検索して上位表示される考察をみると、
1~4話時点では
- 実は今の世界はアカネが作った仮想世界説
- 本当のアカネはOPに登場する謎のパーカーを着た人物説
- アカネは実は不登校説
などが言われていますね。
で、もう少し掘り下げると、
アカネは1学期の時点ではいじめられっ子、あるいは不登校で学校生活に馴染めていなかった。
そんな中、夏休みの頃にアレクシスと出会った。
怪獣を生み出し、都合の悪い人物を消しつつそうでない人物には怪獣の記憶を消す術を手に入れる。
2学期からは才色兼備なクラスのアイドル的存在として日常を送っていた。
という説がけっこうネット内では有名。
でも今回の第5話の裕太とアカネの会話の一件で、アカネの1学期がどんな感じだったのかちょっと予想が難しくなってきましたね。
6話以降も楽しみですね。
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