コーヒー豆の違いを表す要因のひとつに焙煎度があります。
焙煎度とはコーヒー豆をどれだけ煎ったかということです。
私達が普段目にするコーヒー豆は、収穫されて煎ることでできています。
短く煎っているのを浅煎り。
長く煎っているのを深煎りと言います。
浅煎りは酸味が強く、深煎りは苦味が強いです。
浅煎り・深煎りどちらの豆がおいしいとか高級とかといった区別はありません。
先述した通り味が異なりますので、個人の好みや淹れ方によって使い分けます。
煎る程度を焙煎度と言いますが、
焙煎度はいくつかの段階に分かれます。
焙煎度の段階は国や地域、お店によって若干異なりますが、ここでは代表的なものを書いてみます。
浅煎りは酸味が全面に出ます。
浅煎りはその焙煎の程度でさらに2つに分かれます。
ライトロースト
最も浅い焙煎度です。苦味はほとんどありません。
シナモンロースト
ライトロースト同様に苦味はほとんど感じません。
しかしコーヒーの香りは感じることができます。
浅煎りよりもう少し煎ったものが中煎り。酸味と苦味のバランスがとれてきます。
こちらも2種類に分かれます。
ミディアムロースト
苦味もあるがまだまだ酸味が中心。ライトな口当たり。
ハイロースト
酸味と苦味のバランスがとれています。
それゆえ甘みも少し感じられます。
日本のスタンダードのひとつです。
中煎りをもう一歩踏み込んで焙煎した焙煎度。
中煎り同様バランスはとれていますが苦味の方の主張が出てきます。
シティロースト
ハイローストと同様に日本のスタンダード。
酸味より苦味が印象的でそのぶんコクも出てきます。
フルシティロースト
だいぶん苦味が出ているためスタンダードとまでは言わないものの、日本で好まれる焙煎度の一つ。
基本的にはエスプレッソコーヒーは深煎り豆を使いますが、中深煎りであるフリシティローストを使うこともしばしばあります。
最も苦味がある焙煎度。豆の色もかなり濃い黒色になってきます。
深煎りも2種類に分けられますが、どちらがより深いかは国によって微妙に解釈が異なります。
フレンチロースト
焙煎が深く、豆も油がにじんでツヤが出てきます。
苦味とコクが魅力。
ミルクやクリームとの相性がいいです。
イタリアンロースト
最も深い焙煎度とされます。
強い苦味に加え、焦げた香ばしい香りも魅力的。
以上のように、お店や国によって多少異なりますが、基本は
コーヒー豆は8段階の焙煎度に分かれます。
浅煎りは酸味が強く、
深煎りになるほど苦味が強く豆の色も濃くなります。
コーヒー初心者の方や、バランスのとれた味が好きな方は
ハイロースト(中煎り)かシティロースト(中深煎り)がおすすめ。
苦味がそれほど好きではなく、軽い口当たりが好みの人は
シナモンロースト(浅煎り)かミディアムロースト(中煎り)。
砂糖やミルクを入れて甘くして飲みたい人は
フレンチロースト(深煎り)がおすすめです。