ダニエル・S・ハマーメッシュ氏の、「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」から学んだことをまとめます。
抜粋ではなくあくまで学んだことを個人的にまとめたノート感覚なので、その点はご了承ください。
原文を読みたい方は本を買うことをおすすめします。
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「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」レビュー
自身や他者の外見について考える機会がまったくない人は少ないでしょう。
自分や「イケメン」や「美人」だったら得するだろうなあと思ったり、「イケメン」や「美人」を見て得してるだろうなと思うこともあるかもしれません。
人生において外見というものはその人の心理に非常に影響しそうですが、実際のところどうなのか。
そういった素朴な疑問を主観ではなく科学的心理学的に書いた「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」。
極論に走らず学問としてテーマを扱っていて非常におもしろい良著です。
外見って誰にでも関係する事柄ですし、一度読んでおいて損はない1冊だと思います。
「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」とは?(あらすじ)
「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」はその名の通り人の外見について研究した本です。
美人やイケメンは経済的に得なのか?という素朴な疑問に答える良著。
「見た目」という身も蓋もないテーマでありながら、
様々な研究や調査を基に書かれていてためになるしおもしろいですね。
序盤にまず「優れた容姿」とはどんな容姿を指すのかとか、「イケメン」は誰が見てもイケメンなのかといった容姿の定義に触れます。
そしてその後に容姿と人生の関係性について紐解いていきます。
「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」の解説
容姿と年収
容姿と年収には関係性があります。
容姿が優れているほど年収も高いという残念な結果に。
この本のサブタイトルにもある通り、世の中はなかなか不平等のようです。
容姿と年収の関係性は男女によっても異なるそうです。
容姿が関係ないこと
先述の通り、容姿と年収には少なからず関連性があるようです。
一方で、容姿とリンクしない能力というのも当然あります。
例えば学業成績。
容姿の良し悪しと学業成績の良し悪しは無関係のようです。
また、容姿と既婚率も関連性は薄いようです。
容姿に関わらず、結婚する人はするししない人はしないということでしょう。
ちょっと安心ですね。
ただし、自分の容姿の良し悪しで結婚相手の学歴は多少影響があるようです。
おわりに
この本の調査によると、
容姿の良し悪しと自信の程度の関係性はとても弱い微々たるものだそうです。
結局のところ、自信とは自分の内側から湧いて出てくるものです。
自分が「容姿が悪いから自信を持てない」と感じていても、その根本は容姿のせいではないのかもしれません。
自分の容姿に悲観的になりすぎないようにしたいものですね。
容姿と人生の関連性を正しく知れば、必要以上に容姿にコンプレックスを持つことも減るかもしれません。
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参考資料
ダニエル・S・ハマーメッシュ『美貌格差 生まれつき不平等の経済学』東洋経済新報社、2015年