「サピエンス全史(上)」簡潔解説~わからなかった人用~

「サピエンス全史」を、「読んでもわからなかった人」「途中でやめた人」「まだ読んでない人」向けにものすごく端折って解説します。



「サピエンス全史(上)」のレビュー

世界中でベストセラーになっている、
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書「サピエンス全史(上)」

個人的には、
1:すごく悪い(関わらない方がいいい)
2:悪い(真に受けない方がいい)
3:普通(時間があれば読んでみれば)
4:良い(考え方が変わるかも)
5:すごく良い(必読の1冊)
の5段階評価だと、

「サピエンス全史(上)」は「4(良い)」です。

ちなみにサピエンス全史は「上」「下」の2巻構成。

より読み物としておもしろいのは「上」で、
自分の考え方がより変わるなあと思ったのは「下」でした。

そんな感じで、「上」と「下」でやや印象が異なる「サピエンス全史」。

「サピエンス全史」は専門家による人類学の難しい内容でありながら読みやすいように配慮されており、得られる知見も有益でおすすめの1冊です。

その一方で、読む人によってはやっぱり「難しい」内容であり場合によってはページをめくる手が止まってしまうのかなあという印象もあります。

そんな感じで、あくまで個人的には「5」ではなく「4(良い)」の本。


「サピエンス全史(上)」とは?

「人類がどのように進化してきたか?」が「サピエンス全史」の大筋の内容です。

私達は「ホモ・サピエンス」という生き物です。

「ホモ」というのは「人」、「サピエンス」というのは「賢い」という意味です。

「ホモ・ネアンデルターレンシス」などのように、人類には様々な種類がいて、現在いる私達の種が「ホモ・サピエンス」なわけです。

私達「ホモ・サピエンス」がどのように進化し、他の生物や人類を退け地球上でこれほどまでに存在感そ示すに至ったのか。

人類の進化を追いながら、人々が何を求め、どのように進化し、そしてこれからどのように歩んでいくべきなのかを考える1冊です。

「上」では人類の進化に主に焦点が当てられ、
「下」では人々の文明や近代の科学技術などについて主に語られます。


「サピエンス全史(上)」の要点

「サピエンス全史」の「上」における見どころはたくさんありますが、

あえて絞るなら「認知革命」「小麦による家畜化」が挙がるのではないでしょうか。


筆者は、「ホモ・サピエンス」が他の生物とはケタ違いの大きい社会を築けるようになったことを「認知革命」と呼んでいます。

我々が地球上でこれほどまで存在感を示せるようになったのはこの「認知革命」による影響が大きいとしています。

つまり「大きな社会を構成できる」点が人間の優れた点だったわけです。


さらに、小麦をはじめとした農耕生活は、人口を増やすことには貢献しましたが、人々の労働時間は長くなり、個々の健康状態は場合によると悪化してしまいました。

このような経緯から、
人が小麦を栽培したのではなく、「人は小麦に家畜化された」という表現を筆者は使っています。


まとめ

そんな感じで、人類の進化を通して「人は何を追い求めて進化してきたのか?」を考えらさせられる1冊です。

筆者が述べているように、
種の繁栄のために進化することは、必ずしも個々人の幸福にはつながらない
ということが象徴的です。

狩猟民族から農耕民族になることで、個体数は増えましたが個々の労働は過酷になった経緯がいい例でしょう。

「サピエンス全史(上)」は長く使える知識が得られて、日々の言動や考え方に役立つ本だと思います。


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参考資料

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上)』出版社、2016年