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飛び降りても着地するアカネ
アニメ「SSSS.GRIDMAN」の第9話「夢・想」。
万策尽きたといった感じのアカネ。
完全に自分を見失い、ついにはラストでビルから脱力するように飛び降ります。
しかしながら何事もなかったかのように着地し再び街をさまようアカネ。
この「アカネが飛び降りても死なない」シーンは、アカネがこの世界において異端であることを確信づける地味に大切なシーンです。
今日はアカネの飛び降りシーンについて。
グリッドマン第9話「夢・想」のラストシーン
苦肉の策であった「グリッドマン同盟を夢の中に閉じ込める」作戦も失敗し、万策尽きたアカネ。
力が抜けるようにビルから飛び降ります。
普通ならまず助からないほどの高さですね。
しかし態勢が自然に変わり何事もなかったようにきれいに足から着地。
アカネは自暴自棄になり街をさまよいます。
なぜアカネは死ななかったのか?
アカネはなぜ飛び降りても死ななかったのでしょう?
アカネが飛び降りても死ななかったのは、アカネがこの世界の住人ではないからです。
この世界は原作である「電光超人グリッドマン」で言うところのコンピューターワールドであり、本物の人間であるアカネ自身の命がどうにかなることはありません。
アカネがいなくなるのは、この世界からアカネの世界(現実世界)に帰ることを意味します。
アカネが帰ることを選択しない状態において今回の飛び降りのような無茶な行動をしても、実際にアカネの命に影響が出ることはないわけですね。
アカネの飛び降りシーンの意味の解説
六花達の世界においてアカネが異端であることを示すシーンや発言は前回の第8話を中心に度々ありました。
しかしながら、それらはあくまでアカネの口から言われたことでしかありません。
怪獣作りに関しても、アカネは造形をするだけで実際に怪獣にするのはアレクシス。
第9話以前のアカネは、あくまでアカネ自身が自分を「神様」としているだけでそれ裏付けるシーンがありません。
極端な話、「アカネがそう思いこんでいるだけ」という可能性もあったわけです。
第9話以前の情報だけではアカネは「アレクシスに騙されているこの世界の一般市民」という可能性も否定できなかったわけです。
しかし、
第9話の飛び降りシーンによって明らかにアカネがこの世界にとって不自然な存在であることが明白になります。
「アカネの言うことは本当だった」ということがわかるわけです。
このように、最終回に向けて徐々にストーリーの謎が明らかになっていきます。
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