初代アニメである「ゾイド -ZOIDS-」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第3話「記憶」
白いゴルドスが守る砦の跡地を舞台に、アーバインとバンが初対面する第3話。
「オーガノイド」という言葉をバンが初めて知る回であり、「ゾイドイヴ」という単語も登場します。
第1話こそ盗賊団のコマンドウルフを撃退したバンですが、第2話でジークの力に依存している様子が描かれ、第3話でバンのゾイド乗りとしての未熟さが明確になります。
この第3話は1話で完結する比較的地味な回ではありますが、ゾイドが生き物であるということを描く重要で人気のある回でもあります。
あらすじ
ジーク、フィーネと共に旅に出たバン。
フィーネが底なしの蟻地獄にはまってしまった時、間一髪のところで、コマンドウルフを操る青年アーバインに助けられる。彼は砂漠で捜し物をしているのだという。
アーバインと別れ、まるでジャングルのように植物が生い茂る、風化した遺跡にたどり着いたバン達。踏み込もうとしたとき、一匹のホワイトゴルドスが彼らを襲う。どうやら遺跡に入らせないようにしているらしいが、コクピットには人の姿がない。
何とか遺跡内に入り込んだバンは、この遺跡が50年前に捨てられたかつての要塞であることに気付く。
「なんてこった・・・あいつは50年もの間、たった一匹でこの砦を守ってたんだ。」 その時、大きな爆発音とともにホワイトゴルドスの咆哮が聞こえた。闘っている相手は、昨日フィーネを助けてくれたコマンドウルフ。実はアーバインもまた、ジークの能力を狙う一人だったのだ。「第3話記憶」(TOKYO MX)より引用
解説
天然のフィーネ
お腹空いた。
【ゾイド公式】アニメ『ゾイド-ZOIDS-』 第3話「記憶」 期間限定(タカラトミー公式ホビーチャンネル)(youtube)より引用
第1話時よりも会話が成立するようになっていますが、能天気な発言をするフィーネ。
相変わらずの天然ですが、この天然が旅の悲壮感を緩和しているのかもしれません。
子供2人のあてのない旅。普通に考えれば過酷な旅です。
それでも2人が明るくいられるのは、バンのポジティブさとフィーネの(良い意味での)能天気さのおかげかもしれません。
アーバイン初登場
蟻地獄に巻き込まれたフィーネを助ける形でアーバインが初登場。
遺跡に着くバンとフィーネ
旅の中で遺跡に辿り着くものの、野良ゾイドである白いゴルドスから砲撃を受けます。
第1話では野良ゾイドが射撃を行うことに違和感を示したバンですが、今回のゴルドスは無人でありながら自発的に射撃。
またバンが乗っていなくても一緒に歩いていたシールライガーが、間近で射撃をするゴルドスがいるにもかかわらず静止している(助けに入らない)様子は違和感があります。
白いゴルドスVSコマンドウルフ(アーバイン)
ゾイドイヴ
遺跡の石板をきっかけに、記憶の断片が蘇るフィーネ。
第3話にて物語の鍵となる「ゾイドイヴ」という単語が登場します。
当初は村のみんなを危険にさらさないため旅に出たバン達ですが、これを機にゾイドイヴ(フィーネの記憶のてがかり)を探す旅へと方向性が固まっていきます。
バンを助けるゴルドス
オーガノイドのジークを狙い、強行手段に出たアーバイン。
砲撃による瓦礫でバンは下敷きとなりますが、ゴルドスが助けてくれます。
脚の怪我の応急処置をしてくれたバンに恩返しをするゴルドス。
ゾイドと人の心が描かれる、他のロボットアニメにはない大切なシーンかと思います。
シールドライガーVSコマンドウルフ
遺跡を守り続けるゴルドス
おい、待てよ!
もうあの砦に戻る必要はない。
お前は自由なんだぞ!
お前の戦争は終わったんだ!【ゾイド公式】アニメ『ゾイド-ZOIDS-』 第3話「記憶」 期間限定(タカラトミー公式ホビーチャンネル)(youtube)より引用
アーバインが撤退した後、遺跡に戻っていくゴルドス。
バンは止めますが、ゴルドスが止まることはありません。
バンが言葉を言った後に(セリフがないにもかかわらず)ゴルドスの顔を一旦写すのがいい演出だと思います。
ゾイドは生き物であり、バンの言葉をゴルドスがしっかりと受け取っている様子がうかがえます。
バンの言葉のあとのほうがむしろゴルドスは速く歩行しており、ゴルドスが「主はもう帰ってこない」ということを頭ではわかっているけれどそれを振り払おうとしているように思えます。
前後のあらすじ