多くの人は、「幸せになりたい」と思います。
「幸せ」ってなんでしょう?
お金がたくさんあることでしょうか?
広い家に住むことでしょうか?
高級車をたくさん持つことでしょうか?
友達が人よりたくさんいることでしょうか?
これらはあって悪いことではないですが、
これらがあれば確実に幸せかというと100%とは言えませんね。
どうやら、何かの量が多ければ幸せかというとそうとも限らないようです。
どういう状態が幸せなのかというのは人によって違います。
絶対的に正しい「幸せの条件」というものはないのです。
にも関わらず、
私達は幸せになるために何をするかというと「何かの量」を増やそうとします。
仕事をがんばって所得を増やす。
友人や恋人を作って人間関係を増やす。
引っ越したり家を立てて住環境を増やす。
ブランド品で持ち物を増やす。
何かの量を今より増やすというのは、大なり小なりたいへんなことです。
では何かの量を増やして、私達はどのくらい幸せになったのでしょう?
そしてその幸せはどのくらい長続きしたのでしょう?
何かの量を増やすことで得られる幸せというのは、労力の割に小さく、また長続きしないものです。
なぜなら人は慣れるからです。
あなたの幸せは今、何点ですか?
例えばこの問いに「50点」と答えた人がいます。
その人がある日、宝くじで数億円を当てました。
そのときその人は「90点」と答えました。
以後、その人は金銭的に裕福な生活をしました。
にも関わらず、その人の幸せは数年後「50点」でした。
裕福な生活をしているにも関わらずです。
人には幸せの基準値というものがあって、
いくら環境を変えてもすぐにその基準値に幸せの感じ方が戻りがちなのです。
私達はいろいろな物事を感じます。
何に感じるのでしょう?
人は変化を感じるのです。
地球の重力を私達は「重い」と感じません。
それは重力が常にあるからです。
人は変化を感じ、変化しないものは感じません。
幸せも似ています。
どんな些細なことでもそこに良い変化があれば幸せを感じます。
一方でそれがどんなに大きな変化であってもいつしか慣れて幸せを感じなくなります。
私達がより幸せに生きるためにできることは、何かの量を増やすことではありません。
小さなものでもいいので、心地良い変化を作ることが幸せにつながるのです。
そして心地良い変化を感じる穏やかな心こそが大事なのです。
幸せへの近道は、心地良い変化を作りそれを感じることです。
では具体的にどんなことをすればいいでしょう?
心地良い変化と幸せの関係がわかったところで、次は具体的に私達ができることを見ていきましょう。
次回に続きます。
次の記事:幸せになるために今日からできる工夫②
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