1. 「しないこと」を決める
時間術においては、
何をどのように効率的にするか以上に、
「しないこと」を決めることが重要です。
時間は有限です。
一方で、「これはやったほうがいい」と思うことってすぐ思い付きます。
そういう中途半端なToDoリストを切り捨てて、
何をしないかはっきり決めて本当にすべきことに集中するという意思決定が大切です。
2. 「未来」に先延ばしせず、「今」断る
頼みごとをなんでも受けることができる人は暇な人です。
忙しくなればなるほど、
能力が高くなればなるほど、
評価が上がれば上がるほど、
人から相談されたり人と関わったり人から頼みごとをされる機会は増えます。
必ずいつか、自分の時間だけでは処理できな事柄がやってきます。
はっきり断れる力が必要です。
ここで注意するのが、先延ばしにする形で約束してしまうこと。
「来週以降にまた話しましょう」
「来月ならいいですよ」
そうやって、
本当は断るべきことを角が立つのが嫌だから未来に先延ばしにする。
多くの人に当てはまりますが、
未来が今より暇なことはまずありません。
今が忙しいなら、未来も忙しい。
今頼まれたことを未来に先延ばししても、その時はその時でまた別の予定が入っているものです。
3. 断るときに使える7つの決まり文句
起業家のケビン・クルーズ氏は、
断るときに使える7つの決まり文句を紹介しています。
起業家向きなのでサラリーマンや日頃の人間関係にはそのまま使えないものもありますが、参考にはなりそうです。
「今は締め切りが近い○○があるので、それが片付くまでは予定を入れることが難しいです」
自分の忙しさを出しつつ、マイルドに断る方法。
「現在は予定がいっぱいで、対価を払っていただいた顧客を優先しています。」
フリーランスの人は使えそう。
要するに「相談事はお金を払ってくれる人を今は優先しています。忙しいので」ということ。
「お声かけいただいて嬉しいですが、○月○日までは予定がいっぱいです ※日付は5カ月以上先にする」
日付は遠すぎるのでだいたいみんな諦めてくれる。
ただし本当に予定が入ると面倒なので多用は厳禁。
「今度の木曜の午前2時ならいいですよ。」
わざと夜中にする。
こう言えばだいたいみんな諦めてくれる。
これでも了承してくれる人は真剣な用件だろうから、あとで別の時間を提案する。
「その件なら私より○○さんが適任です。」
別の人に任せるパターン。
これが一番楽。
「電話や直接話す時間の予定はいっぱいなので、メールでのやりとりでもいいのなら。」
メールなら時間に縛られず、自分の空き時間に処理できます。
「15分話して終わらないような案件は、事前に資料をいただけますか?」
仕事の依頼 etc…
断るのが気が引けるときの決まり文句の例。
4. おわりに
YESマンなんて言葉があるように、YESは誰でも言えるものです。
何かにNOと言うときに、その人の価値観や優先順位が姿を現します。
何をするか以上に、「何をしないか」を考えながら日々を送りたいものです。
5. その他の記事
6. 参考資料
ケビン・クルーズ『1440分の使い方』パンローリング株式会社、2017年