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インターネットで正しい情報を得るテクニック
情報化社会と言われ、いろいろな情報が大量に流れています。
いろいろなことを知れる一方で、嘘の情報で翻弄されることもしばしばです。
インターネットで正しい情報を得るためのコツを考えます。
インターネットだけでなく、テレビも新聞も本も間違っている情報はあるし正しい情報もあります。
どのメディアが正しいかではなく、その情報が正しいかどうか自分で判断できる力が大切です。
正しい情報を得るためには知識だけでなく「慣れ」だったり「自分で調べようとする姿勢」、「自分で考える習慣」も必要です。
いずれにせよ、まずはやってみることが大切です。
正しい情報を得るためには「情報を見極める力」と「自分で調べる力」が必要です。
情報を見極める力
ソース(情報源)の確認
正しい情報を得るための基本中の基本がソース(情報源)を確認することです。
そのサイトは何か根拠があって意見を言っているのか。
それとも何の参考もなしに考えを述べているのか。
そしてそのサイトの意見の根拠となっている情報源自体が正しいかどうか。
引用や参考文献があるのか。
エビデンスレベルの確認
情報を判断する上での基準の一つがエビデンスレベル。
エビデンスとは科学的根拠という意味です。
科学的根拠のレベルが高いものほど信頼できる情報と考えられます。
エビデンスレベルが最も高いのは「ランダム化比較試験のメタアナリシス」。
これは平たく言うと「無作為に選ばれたたくさんの人達に対して行った調査・実験」をいろいろなところで試して得られた結果ということです。
ちなみに公的な情報で一番エビデンスレベルが低いのが「専門家個人の意見」。
テレビのコメンテーター意見が情報としていかに信頼性が低い情報かがわかります。
補足記事:エビデンスレベルとは?
自分で調べる力
論文検索
インターネットで情報を検索する際に役立つのが論文検索。
知りたい物事についての論文を探す方法です。
「○○(知りたいこと) 論文」で検索してもいいですし、
CiNii(サイニー)などの論文サイト内で探してもいいでしょう。
外部リンク:CiNii
あるいは、グーグルスカラーなどグーグルの論文検索サービスも使いやすいです。
外部リンク:Google Scholar
「go.jp」検索
「go.jp」が最後につくサイトは日本の政府機関のサイトです。
統計的な数字や調査結果を知りたいとき、
「○○(知りたいことのキーワード) go.jp」などのように検索すると政府機関の調査結果が検索結果の上の方にきやすいので便利です。
法令検索
日本のルールの基本である法律。
物事の決まりごとがわからなくなったら、法律を調べる方法が確実です。
「○○(知りたいことのキーワード) 法律」や政府機関のサイトで調べられます。
外部リンク:法令検索(e-Gov)
判例検索
法令検索と類似して。
法律ではかっちりと決まっていない物事というのがあります。
そういった微妙な事例を判断は過去の裁判の判例が参考になります。
「○○(知りたいことのキーワード) 判例」で検索したり、
裁判所のホームページで探してもいいでしょう。
外部リンク:裁判所のホームページ
おわりに
人は信じたい情報を真実と思ってしまいがちです。
「自分はこう思う」「こうあってほしい」と思うとそれと同じ意見ばかり目が行きがちですち検索しがち。
自分がいま触れている情報は正しいのか。
一歩引いた目で見てみることは大切です。
また調べた情報の反対の意見にあえて目を通してみることも有効です。
一旦「嘘なんじゃないか」と疑ってみることも効果的。
情報を信じるためには一旦疑うという過程が必要なのです。
その他の記事
参考資料
・『エビデンスレベル分類・推奨グレード分類』2017年11月18日検索