1. 「ミニマリスト」や「断捨離」という発想を履き違えている人
「ミニマリスト」や「断捨離」といった考えがありますね。
いらない物を捨てて、本当に必要な物だけを所持してすっきり暮らす。
物が溢れる世の中ですが、意外と物が少ない生活はすっきりしていて心地良い。
そんな感じで「ミニマリスト」や「断捨離」というのはライフスタイルの1つとして支持されています。
一方で、この「ミニマリスト」や「断捨離」という発想を履き違えている人も多いです。
2. 「ミニマリスト」とは
そもそもライフスタイルにおける「ミニマリスト」とは、自分に本当に必要な物がわかっていてその物で暮らせていることを指します。
極論、例え物が人より多くても、それが本人にとって全て本当の意味で必要であればミニマリストなわけです。
でも、すっきりとした生活にあこがれて、「ミニマリスト」=「捨てること」と考える人はけっこういます。
また、暮らしていく上で「必要な物」「大切な物」というのは当然人によって異なるわけですが、「高級な物」にこだわる人もいます。
でも実際は、その物が素晴らしいか否かは値段だけでは決まりません。
ミニマリストは自分にとって必要な物を大切に使います。それは高級な物もあるしそうでない物もある。値段は結果論。
「良質で高級な物を所持して物が少ない生活をする」ことがミニマリストの定義ではありません。
必ず「高級な物」を持とうとする人は、「ミニマリスト」をちょっと履き違えているかもしれません。
3. 使いきって少しずつ物が減っていくこと
壊れた物や使いきった物は誰でも捨てます。
まだ使える物を手放すか否かでその人の性格が出ます。
ミニマリストになりたいからと、急に何でもかんでも物を捨てる人がいます。そして新しい物を買い足す人がいます。
「100円ショップのケースは捨てよう。かわりに好きな雑貨屋さんのバスケットに物を入れたい」
そんな感じです。
こういう人は結局、物を最後まで使うことができない人です。
物を最後まで使うことができない人は、一時期は片付くかもしれませんがまたすぐに散らかります。
ブームに流されやすく、すぐに物を買うからです。
物を最後まで使いきる習慣がない人は無駄な物を買ったり「絶対使う」と思って買った物を最後まで使えない。
ある意味で「断捨離」とは使いきって少しずつ物が減っていくことでもあります。
1つ1つを丁寧に使い切り、「でも今度からはこれはもう買わなくていいかな」と決めながら次第に物がすっきりしていく。
たぶん、この方法だと部屋がすっきりするのに時間がかかります。でも、その時間の長さに耐えきれず安直に物を捨てる人はたぶん流されやすい人です。
4. まとめ
物が溢れる世の中です。簡単に物が買えてしまいます。
だから物が増えやすいし、物を最後まで使う機会が減ります。
でも、物にとらわれず、自分が本当に必要な物を大切に使える生活は楽しいものです。
自分に本当に必要な物は人によって違います。だから「少ない」「多い」は関係ありません。
「捨てる」ことが正しわけでもありません。使いもしない物を買って捨ててしまうのがおそらく最大の浪費ではないでしょうか。
買った物に責任を持ち、使いきったあとに「今度は買わなくていいかな」と思えると、物にとらわれず、無駄な物を買う習慣も減ります。