人というのは影響されやすいものです。
「こうありたい」「こうなりたい」と思っていても、日常の煩雑さの中でついつい自分を見失いがちです。
自分がどういう人間か。自分はどうありたいか。人生で何をしたいか。
そいうことはふと立ち止まって考える習慣がないとなかなか見失ってしまうものです。
作家であるハル・エルロッド氏の「ライスセイバーズ(life SAVERS)」という手法が役に立ちそうです。
ライフセイバーズとは自分らしく人生を歩むために定期的にしたほうがいい6個のことです。
その6個とは
Silence:瞑想
Affrmation:アファメーション
Visualization:ビジュアリゼーション
Exercise:運動
Reading:読書
Scribing:日記
です。頭文字をとってSAVERSなわけです。
必ずしも瞑想というわけではありません。
静かな場所で静かにして、自分の心を落ち着けることが大切です。
日常は音や映像に溢れています。
私達の神経は私達が思った以上に刺激にさらされ疲弊しているものです。
アファメーションとは目標達成のための手法の一つです。
アファメーションは「こうなりたい」ではなく「こうなっているんだ」と完了形で書いたり言ったりするのがポイントです。
例えば「私は行動力のある人間になりたい」ではなく
「私は行動力のある人間なんだ」と捉えていきます。
「こうなりたい」とは「今はそうではない」という自己否定と同義です。
「こうなっているんだ」と完了形でとらえることで自分の達成したいことの実感がわき達成しやすくなります。
ビジュアリゼーションも目標達成のための手法の一つで、アファメーションと似た概念です。
ビジュアリゼーションは自分が目標を達成した様子を映像で思い浮かべる手法です。
ポイントは達成した状況だけでなく、
達成したときの自分の嬉しい感情や祝福してくれる周囲の人も想像してわくわくすることです。
わくわくすることで想像に臨場感が増し、目標を達成するための行動や発想に結び付きます。
定期的な運動は身体だけでなく精神の健康にも結びつきます。
また、定期的に運動している人はそうでない人より幸福度が高いという研究結果もあります。
読書は自分の価値観や考え方を広げてくれます。
自分の価値観や考えを広げることは自分の成長につながります。
人は歳を重ねる中で、一つの考えに固まってしまうことがあります。
読書をすることで柔軟な思考を得ることができます。
日記をつけると1日を振り返ることができます。
1日を振り返るときは、うれしかったことや感謝したことを書くと効果的です。
ネガティブな内容、愚痴などを書いてすっきりすることもありますが、そればかりだと気持ちが暗くなってしまいます。
ポジティブな内容とネガティブな内容が3:1くらいの比率だと、望ましいです。
これらの習慣を、自分が落ちついて取り組める時間に行うと効果的です。
おすすめの時間帯は朝です。
1日のスタートに、自分らしさを整えておくことは充実した1日につながります。
その他の記事
幸せになるために今日からできる工夫①
毎日を幸せに生きるために心得たいポジティブ心理学の知見一覧
【参考文献】
ケビン・クルーズ『1440分の使い方』パンローリング株式会社、2017年