幼稚園や保育園の卒園式。
小学校や中学・高校・大学の卒園式。
子供の晴れ舞台に出席した親御さんは多いでしょう。
けれど、「仕事、休めるかなあ・・・」という葛藤を持つことも多いのでは?
まずは法律のおさらい。
一生に一度のイベントだから、会社は社員を休ませるべきといった法律はありません。
有給休暇は、その理由によって価値が上がったり下がったりしないのです。
けれど同時に、
有給休暇は、労働者の権利です。
有給休暇は法律に則って付与され、労働者は好きなときに好きな理由でとることができます。
あなたは、どんな理由で休んでもいいいということです。
補足記事:有給休暇は法律上、何日もらえるのか?
有給休暇はあなたが自由に使えます。
有給休暇は会社からのご褒美ではありません。
有給休暇はあなたが持っている当然の権利です。
しかしながら、会社にも会社を正常に運営するための権利があります。
時季変更権というものがあります。
補足記事:有休を好きな時にとれないのは法律違反?~時季変更権とは?~
労働者がその日に休むことで著しい支障が出る場合、会社は有休の取得時期をずらすように申請できます。
時季変更権には条件があって、
・その日に休むと支障が出ることが客観的にわかる
・会社はそのような自体が今後ないよう改善する
・ずらした有休は別のところできちんと使わせる
などです。
いずれにせよ、
相当な理由がなり限り基本的に時季変更権は発生しないのです。
以上のように、
あなたが子供の卒業式で有休をとることは、法律的には全然OK。
あとはあなたの覚悟しだい。
仕事を真面目に頑張っていると、有休をとることってけっこう勇気がいることです。特にブラック企業では。
けれど、あなたの人生はあなたのものです。
「本当は参加したいけれど参加しなかった子供の行事」の数だけ、あなたの人生には小さいけれど確かな後悔が残るかもしれません。
あなたの後悔を、会社は責任をとってはくれません。
理屈では有休をとれることなんてわかっている。
周りの空気とは、仕事の状況とか、人間関係とか、いろいろある。
確かにそうかもしれません。
けれど、子供や家族を大切にしたいとき、何かを決断しないといけないときもあります。
「有休をとって子供の卒業式に出るべき」と言っているわけではありません。
自分にとって何が本当に大切か、胸に手を当てて考えて、その結果が少しの勇気と決断を必要とするなら、1歩踏み出してみては?という話です。
その他の記事
サービス残業をしたくない