今日は結婚と離婚に関する研究データから得られた所見をまとめます。
日本の離婚率は1~2割程度です。
10組の夫婦がいれば1~2組は離婚に至る計算になります。
離婚は結婚後最初の7年間で起こる確率が高いと言われ、再婚同士の結婚は初婚同士の結婚よりも離婚率が10%高いという研究もあります。
結婚生活を長続きさせたいと思うなら、
相手のマイナス面よりプラス面を重視するべきです。
相手のプラス面を意識することは、経済面や学歴以上に大切な要因です。
ミシガン大学のロイス・バーブルッグとジェームス・ハウスらの研究によると、
結婚生活に不幸を感じている人はそうでない人より35%病気になりやすく、寿命も4年短いそうです。
満ち足りた結婚生活を送っている人は、免疫システムが活発で病気になりにくくなります。
例えば毎日20分、夫婦の仲を良好に保つために会話をしたり二人の時間に費やせば、20分運動をするよりも30倍の免疫力が得られます。
不倫はいけないことです。
場合によっては離婚の引き金になります。
しかし、離婚理由に「不倫」のみを理由に挙げた夫婦はわずか20~27%でした。
不倫はあくまで離婚に至った理由の一つであり、その背景にはコミュニケーション不足や価値観の違いが潜んでいるのです。
離婚したり関係が冷めきっている夫婦には共通した言動が見られます。
・相手を非難する
・相手を侮辱する
・自己弁護する
・逃避する
これら一つ一つでも夫婦仲をかなり悪くしますが、
4つとも日常に見られたらその夫婦は危険信号。離婚の可能性が極めて高いです。
些細なことで口論になり険悪なムード。
互いに相手を非難したりとても怒っている状況。
沈黙した空気になってしまう。
そんなとき、妻のお腹が「グー」っと鳴る。
二人は笑ってしまいます。
夫「もうお腹がすいてきたね。喧嘩はやめておいしいものでも食べに行こう」
妻「そうね。さっきは些細なことでごめんなさい」
夫「僕のほうこそごめんね」
ふとしたことで険悪なムードが終わって場面が切り替わる。
これらをリペアアテンプト(修復努力)と言います。
結婚生活が長続きする夫婦はこのリペアアテンプトに長けています。
リペアアテンプトは夫婦の深い友情の証です。
関連記事:結婚生活がうまくいくための7つの方法
【引用・参考サイト】
『第2章 人口・世帯』(統計局ホームページ)2017年8月8日検索
【参考文献】
ジョン・M・ゴットマン『結婚生活を成功させる七つの原則』第三文明社、2007年