断捨離やミニマリストといった考え方の影響で、「良い物を長く使う」という考えが広まっているように思います。
「良い物を長く使う」という考え方に関連して、
「一生物の買い物をする」というスタイルがあります。
今日はこの、「一生物」について。
1. 「一生モノ」は結果論
「一生使える物」より、「一生は使えない物」のほうが世の中には多いです。
自分の部屋の中には、
「一生使っている物」より「人生の途中から参加した物」のほうが多いです。
「一生モノ」というのは結果論であり、狙って買うってけっこう難しいことです。
例えば部屋の中を見渡します。
自分が10年以上使っている物をリストアップします。
それらは、
「一生モノ」と狙って買った物より、
「気がついたら10年以上使ってた」という物の方が多い気がします。
2. 「一生モノ」の買い物に向かない人
少なくとも、「ミニマリスト」とか「断捨離」とか、「インスタ映え」とかに影響されて自分の部屋のインテリアやライフスタイルを変える人は、流行に流されやすい傾向にあります。
「一生モノ」を買ってそれを本当に一生使うには、ある程度流行に流されない自分の信念みたいなものが必要です。
一見、矛盾しますが、
「一生モノ」を買おうと意気込む姿勢自体がすでに「一生モノ」に向かない性格なのかもしれません。
3. 「一生モノ」の条件
「一生モノ」=「高いブランド品」というイメージを持つ人がいます。
「一生モノ」は必ずしも高級な物であるとは限りません。
じゃあどんな物が「一生モノ」なのでしょう?
一生モノの条件は、人や物によるので難しいところです。
それでも、強いてあげるなら、
「一生モノ」はシンプルな物であることが多いです。
シンプルな物とは、つまり、
当たり前のように日々使う物で、流行り廃りがなくて、シンプルゆえに壊れにくく、飽きがこないということです。
4. まとめ
物を買うことは楽しいことです。
「これは一生モノだな」とわくわくしながら大金を使う買い物ならなおさらです。
けれど、
教訓として、
一生モノの多くは一生は使われないものです。
だから大切なことは、
「一生モノ」を買うことではなく、「自分が買った物を大切に使う」ことなのかもしれません。
大切に使うことで、それを一生使うことになるかもしれません。
大切に使っても、いつか物は壊れるかもしれません。
でも、それはそれでいいのです。
物には寿命があるので、大切に使って適切な寿命を迎えることは良いことです。
「一生モノ」でも「一生モノじゃない物」でも、
「高級な物」でも「高級じゃない物」でも、
一番悲しいのは、
すぐに飽きたり壊したりして、
物を大切に使えないことです。
物を大切に使えない人は、物を上手に買うこともできません。
物を上手に買うことができない人は、「一生モノ」の買い物はできません。