涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」のあらすじと解説です。
ネタバレ含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」レビュー
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」。
全体を通して見ると非常におもしろい作品ですが、第1話目時点ではまだ「どういった物語なのか」すらわからない状態で進行していきます。
しかしながら、
すでに第1話時点で後の伏線になる要素が複数あり、行き当たりばったりでない構成はさすがアニメ史に名を残す名作といった感じですね。
第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」前半のあらすじ
第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」はこれからのストーリーの前置き的な話であり、主な内容は
・高校入学と、キョンとハルヒに出会い
・人に興味のないハルヒがキョンと会話を交わすようになる
・ハルヒが部活(SOS団)を作る
・長門とみくるが入部
といったのが主な出来事。
その中で、
第1話の前半は、普通の人に興味がないハルヒがキョンに興味を持ち始める過程となっています。
クラスで変人扱いされているハルヒに対し、席が近くだったことをきっかけに少しずつ言葉を交わすキョン。
第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」前半の解説
キョンとハルヒの出会い
冒頭はキョンの語りと登校シーン。
宇宙人や超能力者、ヒーローや悪の組織がいたらいいなと思いつつも、「そんなものいるはずがない」と思うキョンの性格が描写されます。
キョンのナレーションが続きながらシーンはクラスの自己紹介に。
涼宮ハルヒは自己紹介にて
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人・未来人・異世界人・超能力者がいたら私のところに来なさい。以上」
凍りつくクラス。
キョンもハルヒを「えらい美人がそこにいた」と外見を評価しつつもその突拍子のない自己紹介に戸惑います。
オープニング後、再びキョンのナレーションで本編が始まります。
まだよそよそしくハルヒに話しかけてみるキョン。
全く相手にしないハルヒ。
ハルヒがどれだけ変わった人間かキョンは谷口から知らされます。
谷口の口から
夜中の中学に忍び込み、校庭に石灰で大きな絵文字を書いた件も聞ききます。
シーンは変わって体育の授業。
女子の中で谷口が注目している1人として朝倉涼子が登場します。
打ち解けていくキョンとハルヒ
毎日変わる髪型。男子がいても着替える。あらゆる部活に仮入部。
など変人ぶりが次第に発揮されるハルヒ。
そんなある日、本人いわく魔がさしたのか、ハルヒの毎日変わる髪型を指摘するキョン。
それをきっかけに少し会話が成立します。
その中でハルヒは
「私、あんたとどこかで会ったことある?ずっと前に」
と言い、「いや」と否定するキョン。
これをきっかけにハルヒは髪を切り、2人はちょこちょこ会話をするようになっていきます。
ハルヒと会話が成立することに驚く谷口。
朝倉はハルヒがクラスで孤立しないように気を配っている様子があります。
おわりに
1話目の時点ですでに後のストーリーに関係する伏線がいろいろあります。
・ハルヒが中学の頃に校庭に絵文字を書いた件
・ハルヒがキョンに「どこかで会ったことある?」と身に覚えがあった件
これらは第8話「笹の葉ラプソディ」に関連します。
また、ハルヒが北高校に入学した理由も同様です。
キョンは第1話の冒頭の時点で宇宙人などの存在を期待しつつもそんなもの「いるはずがない」と思っています。
この、
第1話で語られるキョンの「非日常なことを望みつつも、『そんなことはない』と否定もしてる冷めた自分」という心情が、物語の最後である映画「涼宮ハルヒの消失」までの間にどう変化していくのか。
これが「涼宮ハルヒの憂鬱」の映像作品の最大の見どころの1つです。
このように考えると、第1話の時点ですでに最終話にかけて物語がつながっていることがわかりますね。
後半の解説は次回に続きます。