アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
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第12話「一は全、全は一」レビュー
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の第12話「一は全、全は一」。
エルリック兄弟が人体練成後に初めてイズミと再会し、錬金術の修行時代の回想が入る回ですね。
厳しい師匠というイズミのキャラはアニメの1期と2期共通ですが、
今回のイズミ、つまり2期のイズミの方がエルリック兄弟を包み込む優しさの描写がより多かった気がします。
あらすじ(ネタバレ)
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
師匠であるイズミのもとを訪れるエルリック兄弟。
初めは人体練成の件を言えずにいたエルリック兄弟ですが、二人の身体やエドの手合わせ練成でイズミは事情に気づきます。
解説や考察
「イズミ・カーティス」登場
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
腕の立つ錬金術師であり主婦である「イズミ・カーティス」登場。
錬金術師としては人体練成を試みることができるほどの腕前。
エド達同様に、「人柱候補」の一人ですね。
エドの父への印象
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
険しい顔をする父と、涙を浮かべる母。
幼い頃のエドにとって、父であるホーエンハイムは「子供に冷たく、母親を泣かせる存在」として写っていたのですね。
しかしながらこれはエドの主観であり、
別れ際にホーエンハイムが険しい顔つきだったのは、
大好きな妻と子との別れに決意が揺らぎ泣きそうになり、表情に力を込めたからですね。
イズミとの出会いと修行
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
村の土砂災害を救ってくれたことをきっかけに、2人はイズミに弟子入りします。
無人島でのサバイバル生活の中で、「一は全、全は一」という教訓を得ます。
自分という存在は大きな生命の流れの1つに過ぎないという教訓。
皮肉にもエルリック兄弟はこの教訓を忘れ、人を生き返らせること、つまり自分の好きなように生命の流れをコントロールしたいという衝動のもとで人体練成を行い結果として身体を失うことになります。
手合わせ練成で気づくイズミ
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
人体練成を経験した者、真理の扉を見た者ができる手合わせ練成。
逆に言うと、知ってる人から見れば手合わせ練成ができるということはその者は人体練成を行ったと予想が立ちます。
イズミの人体練成
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
不妊の傾向があったイズミ。
やっと授かった子供も病気で命を落とします。
イズミは人体練成を試み、代償として体内の臓器を部分的に持って行かれます。
この代償がきっかけでイズミは二度と子供を産めない身体になってしまいました。
また、イズミが度々吐血するのはあちこちなくなった臓器のせいで体調が不安定だからです。
ちなみにアニメオリジナル展開である1期ではこの不安定な臓器のせいでイズミは最終的に命を落とし短命な人生で終わります。
一方、原作に忠実なこの2期では、後日ホーエンハイムにより体内の血液循環を改善してもらい、臓器は元には戻ってませんが吐血をしない体調までは改善します。
おわりに
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode12」(Abema TV)より引用
こうしてイズミはエルリック兄弟にとって腹を割って話せる貴重な存在になります。
人体練成を行ったという共通点もあり、エド達にとっては最も錬金術を絡めた話を相談できる相手でもありますイズミ。
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