「SSSS.GRIDMAN」はおもしろい
「SSSS.GRIDMAN」を見ました。おもしろいです。
何度も聞きたくなる主題歌と綺麗な作画をきっかけに見てみると、絶妙なダサかっこよさがクセになります。
「SSSS.GRIDMAN」の主な魅力は
- 新規ファンも受け入れやすい現代風の作画
- 旧来ファンも楽しめるパロディやオマージュ
- 90年代の原作を活かしたケレン味のある作風
- 豊富な伏線
といった感じでしょうか。
今日は「SSSS.GRIDMAN」の魅力について。
絵が綺麗
「SSSS.GRIDMAN」は絵が綺麗です。
作画が現代風でグリッドマン一見さんにも親しみやすい。
アニメ化するなら90年代のロボットアニメである「勇者シリーズ」のような作画を望まれた人もいるかもしれません。
しかしながら、個人的には今回のような現代風の作画に賛成。
ただの「懐かしさ」に甘えるだけでなく、「新しい」ものを作るスタンスだったからこそ、「SSSS.GRIDMAN」はこれだけ注目されているのではと思います。
主題歌がいい
主題歌もアニメ化に伴い原作とは違った新しもの。
歌詞には
「僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ 」
といういかにもアニソン的な表現もありつつ、
「君を退屈から救いに来たんだ」
というちょっと自分を振り返えさせる歌詞も盛り込まれています。
YouTubeのコメント欄には
「(グリッドマンを見て)退屈から救われた」なんてコメントもあったり。
「グリッドマンの主題歌」感を出しながら、なんかちょっと感動する曲になっているオープニングテーマである「UNION」は「SSSS.GRIDMAN」の魅力の1つ。
また、
オープニングの歌詞や映像は本編の伏線になるような点がいくつもあり、その伏線を考えると一層おもしろい。
関連記事:「SSSS.GRIDMAN」OPの伏線の解説や考察
問川さきる
1話目および2話目で、クラスメイトだった問川が怪獣によって死んでしまいます。
アニメにおいて人の死で涙を誘う作品は安直だなあと思ってしまうのですが、主要人物に関わるキャラを早々に殺してしまうのは「この後そのキャラ使えなくなるのに大丈夫?」と思って展開が気になるのでおもしろい作品だなと思います。
「SSSS.GRIDMAN」は後者の印象。
問川達はクラス内でのマナーこそ悪かったものの、殺されるほどの重罪を犯したわけではないですよね。
キャラのデザインも垢ぬけてたし、1話ないし2話で早々に退場させるにはもったいないキャラのように思います。
そんなストーリー展開を見せる「SSSS.GRIDMAN」はおもしろい。
ダサかっこいい
「SSSS.GRIDMAN」はダサかっこいい。
1990年代の特撮ヒーローものを現代のアニメにアレンジしながら、残すところは残してすごくおもしろい作品。
例えば裕太がグリッドマンと合体するためにパソコンに入るとき。
そのポーズとセリフが絶妙にダサい。
でもそれがいい。
普段の日常会話は今風の高校生である登場人物達が、ところどころで特撮ヒーロー的なダサい言動をするのがなんかクセになります。
こういった誇張された表現を「ケレン味」と言ったりします。
「ケレン味」とは現実にはないような誇張した表現やおもしろ味を言います。
「SSSS.GRIDMAN」の魅力の1つは豊富なケレン味だと思います。
ボイスドラマもおもしろい
「SSSS.GRIDMAN」は各話放送のあと、映像はない声だけの「ボイスドラマ」が放送されますが、これがおもしろい。
高校生の日常会話としてリアルで、本編では不足しがちな人物描写を補完できます。
個人的には、3.3話の「でもでも本当は」は印象的。
六花の不在時、クラスメイトに促されての冗談半分の空気とはいえ、「(六花と付き合えるなら)付き合いたい」と言ってしまう裕太。
てっきり裕太と六花の恋愛感情は物語終盤まで明言されないかなと思ったので、個人的にけっこう意外な展開。
おわりに
「SSSS.GRIDMAN」は原作である「電光超人グリッドマン」を知らない人でも楽しめる内容ですし、それを意図して作られている雰囲気もあります。
一方で、ウルトラマンの怪獣の知識をしれっと登場人物が言ったり、見る人によってはいろんな角度で楽しめる。
「SSSS.GRIDMAN」は素人も玄人も楽しめるアニメですね。
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