「SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)」第6話、「接・触」のレビュー、感想、解説などです。
【目次】 [close]
第6話「接・触」のレビュー
今回はグリッドマンと怪獣の戦闘がない珍しい回でした。
一方で、それぞれの会話が重要な意味を持ち、今後の展開に大きく影響しそうな回でした。
ヒーローの戦闘シーンがお目当てなファンには退屈な回だったかもしれませんが、
「SSSS.GRIDMAN」の伏線やストーリー展開を楽しみに見ている人にとってはむしろおもしろかった重要回だったのではないでしょうか。
第6話も見どころたくさんですが、
- 裕太と謎の少女の接触
- 怪獣を生み出していたのはアカネだと裕太が知る
という点が特に今後の展開に影響しそうです。
第6話「接・触」のあらすじ
「君が変身してるんでしょ?」
校外学習でアカネに言われた言葉が気になる裕太。
内海に相談したいものの法事で学校を欠席。
六花にも相談するタイミングを逃してしまう。
一方、アカネはアンチにグリッドマンの正体が響裕太であり、裕太を倒しに行くように指示する。
結局誰にも相談できず一人で街を歩く裕太。
路地で裕太はフードを被った少女に声をかけられる。
六花は裕太を探すアンチと再会。
内海は法事の帰りに書店でアカネと遭遇する。
それぞれが「接触」する回。
第6話「接・触」の解説や考察
六花・なみこ・はっすの会話
物語の本筋と特には関係ないですが。
- なみこは茶道部
- 六花達の高校は進学校
といった情報が。
店に戻ったジャンク
ジャンクのパソコンは前回の第5話で新世紀中学生が買い取り、ボイスドラマにて返品しようとしていましたね。
六花ママの「買い取ってほしいと頼まれた」という表現から察するに、やっぱり返品はできず店に売ったかたちなのでしょう。
六花が目にしたパスケース
ぶらっと一人で買い物に行く六花。
そこでパスケースを目にし、ICカードをそのままで使っているアカネのことを思いだします。
パスケースはオープニングでも登場している、意味深なアイテムですね。
待機のヴィット
ジャンク屋で待機のヴィット。
キャリバー・マックス・ボラーはそれぞれ六花・裕太・内海を見守っている様子。
やはりグリッドマンに関わる人物を見守るのも彼ら新世紀中学生の仕事のようですね。
裕太と謎の少女
裕太と謎の少女の遭遇。
ついにオープニングに登場していた謎の人物の登場ですね。
- 記憶喪失だが、裕太は謎の少女の身に覚えがある
- 謎の少女いわく、少女は以前裕太が会った「誰か」に似ている
- 謎の少女は「怪獣」の家系
といったことが路地裏の会話で明らかになります。
六花とアンチ
六花、アンチと再会。
中学生くらいに見える少年が以前雨の中で弁当をがつがつ食べていたり、今回ゴミ箱をあさる姿に六花は何かと気になる様子。
単なるおせっかいなのか、それとも何かあるのか。
単におせっかいのような気もしますが、
六花の青い瞳の中にある赤色から、アンチに惹かれる何かがあることも否定できませんね。
とりあえず、今回で六花は彼の名前が「アンチ」であることを知りました。
六花ママの外出と六花の兄、ヴィットの店番
以前のボイスドラマで六花に兄がいたことは判明していました。
今回の六花ママの言動により、兄は予備校生らしいですね。
ヴィットが店番をしている際、キーボードを手に取っていたお客さんがいましたが、この人の声優は原作の主人公。
キーボードは原作にて重要なアイテムでした。
内海とアカネの接触
書店でばったり会う内海とアカネ。
内海もアカネもオタクで話が合いますね。
ボラーの言う通り、ここで2人が接触するのは「意外な展開」ですね。
内海達が見ていた雑誌は原作を意識していますね。
またボラーがメンズファッション誌を見ていて、やっぱりボラーは外見と異なり男性なのでしょう。ボイスドラマで散々言っていましたが。
電車に乗る裕太と少女
街の外には何もないことを示唆する少女。
電車が進むにつれ、眠ってしまう裕太とマックス。
「街の外に出るとみんな眠くなる」裕太にそう言う少女。
確かに、校外学習のときも裕太や内海、マックス達もみんな一旦電車の中で眠っていましたね。
イヤホンの音楽で目を覚ます裕太。
ちなみにこの音楽は「電光超人グリッドマン」オープニングのピアノアレンジ曲。
「音楽には音の精霊が隠れていてね」
と少女は音楽についての話をしますが、これは原作である「電光超人グリッドマン」の話が意識されていますね。
電車を降りるとき裕太に、「先代がお世話になった」といったことを言っていることも合わせて考えると、
謎の少女が原作「電光超人グリッドマン」の怪獣「アノシラス」の子孫である線が浮上するわけです。
ツツジ台の駅
裕太達が電車を降りるとき、
電車の駅が「ツツジ台」であり、次の駅は上りも下りも同様に「ツツジ台」になっています。
外の世界がないことを表現していますね。
カフェで話す内海とアカネ
「怪獣が出ない回」を批判するアカネ。
まさに今回の回ですね。
怪獣好きとして話が合う内海とアカネ。
「怪獣が主役」というアカネの意見に内海が賛成しかねた矢先に、裕太の話題にすぐに移るところにアカネの極端な性格が出ていますね。
内海はアカネを巻き込みたくない意図で裕太とグリッドマンのことを隠しました。
裕太が今後アカネの正体を内海に告げたときの展開が気になりますね。
ちなみに、裕太と学校で話していたときと同様に、アカネはここでもストローをかじっていますね。イライラしてそうです。
アンチの正体に気付く裕太
人間の姿で戦うアンチとマックスとキャリバー。
今回の件でアンチの人間の姿と怪獣が結び付いた裕太。
アンチのことを知っている六花との今後の情報共有が気になります。
まとめ
1~5話の時点で視聴者の間で言われていた「実はここは仮想世界」説が濃厚になってきましたね。
第6話も含め整理すると、
- ここはアカネが作った世界
- 怪獣によって壊されたり修復されたりしている
- ツツジ台はアカネが作った世界で故に電車で外に行ってもそこには何もない
という点が明らかになりました。
一方で、
- ツツジ台に住む人々もアカネが作った人なのか?
- アカネはじゃあ何者なのか?
といった点がいまだに疑問ですね。
六花や内海達も、アカネの作った街に存在する作られた存在なのか?
この点が非常に気になります。
また、裕太が言っていた通り
「なんで神様が普通の都立高通ってるんだろう」
とアカネが日常生活を送っている理由も気になります。
一方、第6話によって
「オープニングの謎の人物は本当のアカネ」説はほぼなさそうですね。
エンディングにて「怪獣少女アノシラス(2代目)」と表記されていたことから、この少女はアカネではないし、原作の怪獣アノシラスの子孫であることはほぼ確定でしょう。
その他の記事