アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のあらすじと解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
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第４話「ブタ野郎には明日がない」レビュー
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」において、第１～３話までが麻衣の思春期症候群の話。
そして、
アニメ第４話からが古賀朋絵の思春期症候群の話になります。
これは原作の「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」のストーリーに相当します。
個人的には、
麻衣の思春期症候群の話より、古賀の思春期症候群の話のほうがおもしろいなあと。
「空気を読む」がゆえに苦しみ悩む古賀と、あえて「空気を読まない」咲太。
２人のやりとりや言葉が深く重みがあり、非常に考えさせられる回になっています。
一方で、じゃあ第１～３話はおもしろくないかというとそうではなくて、
第１～３話の麻衣の思春期症候群を通して「場の空気」というものを扱い、第４話以降でまた別の角度で「空気を読むこと」について掘り下げるからこそ物語に引き込まれるのだと思います。
第４話「ブタ野郎には明日がない」のあらすじ
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
麻衣の思春期症候群も落ち着き、平穏な日々に戻った咲太と麻衣。
改めて告白して付き合うことになった２人だが、朝目が覚めると再び昨日が繰り返され、明日が一向に来ない。
麻衣はその自覚はなく、咲太以外は今日がループしていることに気づいていない。
双葉に相談して考えが進むうちに、１年後輩の古賀朋絵が原因であることがわかる。
友人が思いを寄せている先輩に自分が告白され、告白を受けても断っても軋轢が生じることに悩んでいた古賀。
人の目を気にする古賀は、悩みのあまり同じ日をくり返すという思春期症候群に陥っていた。
第４話「ブタ野郎には明日がない」の解説
意味深な双葉
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
仲良し３人組。
けれどなんだか不自然な双葉。
双葉のよそよそしさは、今後の双葉の思春期症候群に関する伏線ですね。
恋愛関係が成就する咲太と麻衣
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
校庭での告白で互いの距離は縮まったものの、はっきりと返事はしていなかった麻衣。
昼休みの教室で、改めて２人は恋人になります。
ラプラスの悪魔
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
しかし、同じ日がループし、一向に麻衣との恋人関係の日を迎えられない咲太。
双葉に相談します。
双葉には今日がループしている感覚はないですが、相談にはのってくれます。
話の中で、「ラプラスの悪魔」を咲太に解説してあげます。
人目を気にする古賀
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
同じ日がループしていることを自覚している人がおそらくこのループの原因を作っている。
咲太自身が、このループを引き起こしている原因でないのであれば、他に原因となる人がいるはず。
同じ日がループしていることを知っていれば、あえて昨日と違う行動をとるはず。
昨日と違う行動をしている人を探せばいい。
そう双葉にアドバイスをもらう咲太。
早々に、教室で違う行動をする古賀を発見。
友人のラインの返事をすぐにする、人目を気にする古賀。
よくある勘違いシチュエーション
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
バスケ部の先輩に見られ、勘違いされる古賀と咲太。
しかしこれによって古賀が告白される事態が改善され、ループから抜け出せることに。
しかし、今回の一件で麻衣に誤解されたり、古賀の恋人のフリをしないといけなかったりで結局咲太は麻衣と付き合えない日々が続く。
恋心に悩む双葉
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
双葉は双葉の方で、国見への思いで悩んでいる。
妹の影がかさなる咲太
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
「恋人のフリをする」という無理難題を断れない咲太。
その背景には、友人関係がうまくいかなくなった結果、学校に行けなくなった妹の面影を古賀に見たからでした。
おわりに
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第４話」（Abema TV）より引用
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のおける古賀の思春期症候群の話において、最もおもしろいと感じるのは古賀の悩みの描写です。
古賀にとって、悩み恐怖するのは、友人から仲間はずれにされる「孤独」ではありません。
古賀が最も恐れるのは、孤独な状況に対する「恥ずかしさ」です。
この描写が非常に秀逸だなと思います。
「恥ずかしい」「情けない」「ダサい」「かっこわるい」。
思春期というのは、この自分が「恥ずかしい状況にいる」ということに特に耐えられない時期です。
原作「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」に相当する青ブタ第４話以降は、この思春期の「恥ずかしさ」を題材にした非常におもしろい数話となっています。
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