アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の第3話、「涼宮ハルヒの憂鬱 III」のレビューや解説です。
ちなみに2期における第3話です。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は1期と2期で同じ話でも話数が異なるので。
第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」のレビュー
多くのアニメは各話いずれかに分類されると思います。
- 神回(物語全体を通して見どころとなる重要回)
- 説明回(物語全体の理解に必要な説明や設定に触れられる回)
- 心情描写回(登場人物の内面の成長や心情の掘り下げに時間を割く回)
- 単発回(見なくても前後関係に支障がない回)
そして、
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」における第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」は典型的な「説明回」です。
そのため今後の物語の理解に必要な非常に重要な回。
それまで高校生活を舞台にした日常アニメ的雰囲気から、一気にSFアニメへ展開していきます。
合わせて、
ハルヒのキョンに対する感情も垣間見える若干の「心情描写回」でもあります。
第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」のあらすじと位置付け
あらすじ
長門が宇宙人、
みくるが未来人、
古泉が超能力者
であることをそれぞれからキョンは聞きます。
また、古泉からハルヒの不思議な力のことについて説明を受けます。
3人が普通の人間ではないことを聞きつつも、それを確証できるような展開はまだ目の当たりにできず、半信半疑のキョンおよび視聴者といった形で物語は進みます。
位置づけ
今回の「第3話」とは、
アニメ2期における「第3話」、サブタイトルが「涼宮ハルヒの憂鬱 III」にあたります。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の中でも始めの6話、つまり「涼宮ハルヒの憂鬱 I」~「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」は特にクオリティーが高いとされています。
物語的にもこの1~6話で一旦きりのよいところになります。
そんな「涼宮ハルヒの憂鬱 I~VI」において、
第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」と第4話「涼宮ハルヒの憂鬱 IV」は物語の転換期にあたる話であり非常に重要な回になります。
このへんの展開から理解できず、脱落していく視聴者も出てくる回です。
第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」の見どころと解説
長門の説明
冒頭から長門が宇宙人について説明します。
キョン同様、視聴者も正直着いていきにくい内容ですね。
かいつまむと、
- 宇宙人のことを「情報統合思念体」と言う。
- 「情報統合思念体」は非常に発達した存在だが、その「情報統合思念体」をもってしてもハルヒの力はすごい。
- ハルヒが不思議な力を持ったのはおそらく3年前。
- だから「情報統合思念体」は3年前からハルヒを監視している。
- 人間は人間の言葉でしか意思疎通できないので、長門は人間と意思疎通をとる用の役割で作られたもの。
といった感じです。
みくるの説明
こちらもかいつまんでみます。
- みくるは未来から来た人
- 時間はつながった1つの流れではなく、パラパラ漫画のようにたくさんの区切りがある。時間はあくまでその絵が重なっていったもの
- 過去の人に未来のことは言えないから詳しいことは言えない
- 今から3年前、時間上に大きな異変が起こった
- その異変のきっかけはハルヒ
といった感じ。
古泉の説明
要するに、
- 古泉は超能力者
- ハルヒの不思議な力は、「自分の願望を現実にする力」
- 宇宙人(長門)・みくる(未来人)・古泉(超能力者)が同じ場所にいるのも、ハルヒの不思議な力によるもの
- 自分で世界を作りかえることができるほどの力を持てっているのなら、ハルヒは「神」と言うこともできるのではないだろうか
- 「自分の願望を現実にする力」をハルヒが自覚したら、本当に好き勝手してもらうので、知らないままのほうがいいのではないか
といった感じです。
まとめ
長門・みくる・古泉が普通の人間ではなく、
古泉いわくキョンは普通の人間なのだそうですね。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は原作がまだ完結していないので本当のところはわかりませんが、
現状、
普通の人間じゃない登場人物はフルネームが作中で明かされているという共通点があります。
という点から、次の第4話「涼宮ハルヒの憂鬱 IV」の朝倉涼子に続いていくわけです。(ややネタバレですみません)
このあたりの伏線も「涼宮ハルヒの憂鬱」のおもしろいところです。