上司が報告しないから、部下だって報告しない
人の振り見て我が振り直せ。
部下が報告しないのは、上司が報告しないからだと思います。
仕事では「ほうれんそう」が大切だと言いますね。
報告・連絡・相談。
仕事において部下が上司に報告・連絡・相談するのは当たり前。
それが社会人のマナー。
そんなふうに言って、
「ほうれんそう」ができない部下を嘆く上司は多いものです。
でも、まあ、部下に何も言わずにあれこれ勝手にやる上司、多いですよね。
大事なことを上司が勝手に決めて、その決断がイマイチで、結局尻ぬぐいは部下達のサービス残業ってパターン、多いです。
人の振り見て我が振り直せと言いますか、
上司が報告しないから、部下だって報告しないんですよね。
それに気づいていない上司、多いです。
部下だって人間だから、一言いってくれたらうれしい
上司が大きな意思決定をして、部下はそれに従う。
理屈はそうですよね。
でも、人間ってロボットじゃないからやっぱり人に何でも決められてその通りに動くって虚しいじゃないですか?
「○○の件は△△みたいな方向性がいいかなと思うけど、君はどう思う?」
そんなふうに一言相談してくれだけで、部下は上司に「大切にされてるなあ」って感じるし、そう思えたら仕事だってモチベーション高く頑張れる。
部下ってただでさえ仕事の全貌が見えないから、上司が気にかけてくれているかの実感ってすっごく大切だと思うんですよね。
ほうれんそうのインセンティブ
報告・連絡・相談なんて言いますが、
じゃあそれやって部下が何か得するのかって話になってくると微妙になってくるわけです。
もちろん、得とか損とかそういう問題じゃないって理屈はわかります。
でも、多くの場合、報告・連絡・相談すると面倒なことになる確率が高いんですよね。
自分的にはノリノリのプロジェクトがボツになったり、
書かないといけない書類が1枚増えたり、
予想しないところで小言を言われたり、
きちんと相談した割に何も助けてくれなかったり。
じゃあ、黙ってよってなるのを肯定とまでは言いませんが、気持ちわかりますよね。
だって言った方が損する確率高いんですもん。
結局、上司がただ「知りたい・把握しておきたい」って欲求を満たすばっかりで、「報告・連絡・相談してくれたぶん、上司として部下の力になろう」っていう覚悟がないんですよね。
だから部下もついてこないんですよね。
おわりに
仕事において「ほうれんそう」は大事と言います。
でも部下がほうれんそうしないなあと思ったら、自分を振り返るべきだと思います。
自分はちゃんと部下に仕事のほうれんそうをしているのか。
きちんとした報告でなくても、雑談の中でもいいのです。
部下をきちんと気にかけているか。
そして、ほうれんそうをした部下にはきちんと親身に力になることが大切だと思います。
上からダメ出しするだけの上司なんて、部下にとってはいらないです。