今日は発毛・育毛に効くハーブティーについてです。
発毛・育毛に効くハーブティーの選び方
発毛・育毛を促すには体調を健康に保つことが前提となります。
そのため直接育毛に作用すると考えられるハーブだけでなく、胃腸や体の調子を整えるハーブも合わせていきます。
また、ハーブティーだけに頼るのではなく、規則正しい生活や暴飲暴食を避ける、ストレスを抱え過ぎないなどの習慣も大切です。
以下の分量は1種類で飲むときの量なので、ブレンドする場合は好みに応じて加減しましょう。
フィーバーフュー
まだ研究段階ではあるものの、フィーバーフューの成分であるパルテノライドは悪玉男性ホルモンDHTの働きを抑制すると考えられています。
味は苦味があり、薬のような感じがします。
他のハーブとブレンドして飲むことが多いでしょう。
お湯500mlあたり小さじ1が目安。
キク科植物のアレルギーのある人、妊娠中や授乳中の人、小さいお子さんは使用しないようにしましょう。
また、日常的に何か薬を飲んでいる人は医師の指示を受けましょう。
ローズマリー
抗酸化作用を持つことから若さを保つハーブとして古くから知られています。
和名は「万年郎」。「永遠の生年」という意味です。
ローズマリーには抗酸化作用、消化や血行の促進効果があります。
薄毛や抜け毛は5α-還元酵素という成分が関係していると考えられています。
そのため発毛・育毛には5α-還元酵素の作用を阻害する成分が有効です。
ローズマリーには発毛・育毛薬であるプロペシア同様、5α-還元酵素の作用を阻害する働きがあると考えられています。
味はすっきりとしていて、微かな苦味があります。
お湯500mlあたり小さじ1を目安に。
妊娠中や高血圧の人は長期にわたる常用や多量の飲用は避けましょう。
セージ
ラテン語の「救う」という単語が語源であるセージはその語源通り体の様々な不調を救ってくれます。
セージは抗菌・抗ウイルス・抗酸化・発汗抑制・母乳分泌抑制などの成分があります。
また、白髪予防に効果的という話も。
抗菌・抗酸化作用を持つので風邪の初期症状にもおすすめ。
香りは独特で、軽い苦味があります。
お湯500mlあたり小さじ2を目安に。
細かく砕かれている場合なら小さじ1でも。
妊娠中の人は飲用は避けましょう。
ネトル
ドイツでは春頃の花粉症をはじめとした身体症状をやわらげるハーブとしてよく飲まれます。
ネトルの主な作用は消炎、鎮静、利尿、浄血や抗アレルギー。
花粉症、にきび、リウマチ、アトピーなどを緩和すると言われています。
味はほのかな甘みがあり、比較的飲みやすいハーブです。
お湯500mlあたり小さじ2杯が目安に。
ラベンダー
紫色の花を咲かせるラベンダー。名前を知っている人は多いでしょう。
古代ギリシャでは怒りを鎮めるハーブとして認知されていました。
ラベンダーは鎮静・抗菌作用を持つハーブです。
華やかな香りとほのかな甘みで飲みやすいハーブですが、人によっては風味が薬のように感じるかもしれません。
お湯500mlあたり小さじ1を目安に。
まとめ
フィーバーフュー・ローズマリーが育毛を目的としたハーブ。
セージとネトルが体調を整える間接的な効果を意図したハーブ。
上記のハーブだけでは味が薬っぽく、楽しんで飲むことは難しいです。
そのためラベンダーなどのハーブで味を調えます。
ラベンダー以外にも、カモミール、レモングラス、ミント、ハイビスカス、ローズヒップなどが他のハーブとも相性が良く飲みやすくするためのハーブとしてよく使われます。これらを活用してもいいでしょう。
また、ハチミツやジャムを加えてもいいでしょう。
ジャムは砂糖不使用のもののほうが健康的でいいかもしれません。
これらを1度に飲むのではなく1日を通してちょこちょこ飲んだ方が効果的です。
朝やお昼にハーブティーを淹れて、マイボトルなどで持ち運ぶといいかもしれませんね。
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参考文献
鈴木拓也『育毛セラピー』経済界、2010年
榊田千佳子・渡辺肇子『いちばんわかりやすい ハーブティー大辞典』ナツメ社、2011年