私達が人生を幸せに生きるためにはどのようなことに気をつけてどのような行動を取ればいいのでしょう。
人間の「幸せ」について心理学の知見や統計学で研究する学問を「ポジティブ心理学」と言います。
ポジティブ心理学の知見はいろいろありますが、
今日は主なものをまとめてみます。
補足記事:ポジティブ心理学とは?
・ポジティブな感情とネガティブな感情は3:1くらいのバランスがちょうどいい。
8:1だとポジティブすぎて逆効果。
・幸福感が高いと、そうでない人と比べ寿命が9.4年も長い。
・幸福感は真近の2~3か月の出来事が影響しやすい。
・医師の診断結果より、「自分が健康と思うかどうか」が幸福感には影響が大きい。
・より良い気候の場所に引っ越して上がる幸福度は1~2%くらいしかない。
・住居の良し悪しは幸福度にあまり影響しない。
・学歴が高いことよりも、今の仕事に打ちこめているかのほうが幸福度に影響する。
・外見が優れていることよりは、外向的であることのほうが幸福を感じやすい。
・結婚は幸福度を上げる。
・1日あたり6~7時間は人との交流に費やすと幸せを感じやすい。
もしも仕事でストレスが貯まってそれを解消したいなら9時間くらいは必要。
・年収が1万ドル増えても、幸福度は2%しか上昇しない。
・夜寝る前に、その日にあった良かったことを3つ書きとめる。
これを一週間続けた後、そのあとは不定期にたまにやる程度にする。
(やりすぎるとただの作業になりむしろ幸福度が下がるから)
・年齢を重ねていく中で幸福度は少しずつ下がり、40代でピークとなる。
その後、50代から幸福度が少しずつ上がっていく。
・40代までは幸福度は下がる傾向だが、社会との結び付きをもつことでそれらは軽減できる。
・自分の身近な人が幸福だと、自分の幸福度も15%上昇する。
【参考文献】
・イローナ・ボニウェル『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』国書刊行会、2015年
・『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』中経出版、2014年