日本には労働基準法があります。
労働基準法により、どのような仕事であっても最低限のルールが国レベルで定められています。
労働基準法を守れていない、あるいは守ってはいるけれど労働者への配慮に欠ける会社をブラック企業と言ったりします。
その反対がホワイト企業。
ホワイト企業とは労働基準法を順守し、プラスアルファで労働者への人道的な配慮もなされている会社です。
ホワイト企業ってどんな感じでしょう?
有休休暇の日数は法律で最低限決まっています。
補足記事:有休休暇は法律上、何日もらえるのか?
有休休暇の日数は勤続年数で異なり、
6.5年以上勤めていれば年間20日与えられるのが日本の決まりです。
6.5年以上勤めているのに年間20日もらえてないのは法律違反のブラック企業です。
ホワイト企業は年間20日以上有休が発生します。
日本の有休消化率は50%程度。
しかし有休休暇は労働者の権利。本来は全部使って当たり前なのです。
ホワイト企業は有休消化率がほぼ100%の会社です。
1日休むほどではないけれど、1時間早く帰りたい。
そういうときは、有休休暇の時間休が欲しくなります。
当日、急用ができた。体調を崩した。
そういうときは、有休を当日あるいは後日申請したいものです。
時間休や当日申請を会社が認めないといけないという法律はありません。
時間休や当日申請を許可するかは、会社側のさじ加減です。
ホワイト企業は労働組合などを通して会社側に時間休や当日申請の制度を設けてもらっているケースが多いです。
ホワイト企業は定時出社&定時退社が基本。
ちなみに、賃金が払われない残業をサービス残業と言いますね。
サービス残業は法律違反です。
残業には必ず賃金を支払う。
ちょっとならサービス残業もいいとかそんな許容範囲を明記した法律はありません。
ですので、
「必ず出社時間の30分前に出勤して現場の掃除をする」とった取り決めがあるところは、暗にサービス残業を強要しているのでブラック企業に片足突っ込んでますね。
土日とは限らないですが、
1週間に2日休みがあることを完全週休2日制と言います。
それに対し、
1週間に2日休みがある週もあれば1日しかない週もあることを週休2日制と言います。
労働基準法的には、完全週休2日制でなくても法律違反ではありません。
厚生省の調査によると、平成29年度において
週休2日制の企業は全体の87.2%
完全週休2日制は46.9%
となっています。
ホワイト企業なら完全週休2日制は押さえておきたいところです。
以上のようにいろいろ書きましたが、
ブラック企業かホワイト企業かというのはけっこう個人と主観だったりします。
その会社やその仕事が好きなら、本人はそこをブラック企業と感じないこともあるでしょうし、あるいは逆で相対的に恵まれていても仕事に不満のある人もいるでしょう。
自分に合った会社を見つけることが大切ですね。
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【引用・参考サイト】
『H29就労概況 結果概要』(厚生労働省)2018年1月13日検索