10年以上前になるにもかかわらず今なおファンがおり名作との声が高い「涼宮ハルヒの憂鬱」。
原作であるライトノベルがアニメ化されより人気に火が付きました。
「涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)」の醍醐味は、アニメから映画(涼宮ハルヒの消失)にかけての見事な伏線と登場人物たちの心情の変化。
涼宮ハルヒの憂鬱を観るならアニメを観てから映画を観る形が最もベスト。
しかしながら、忙しくてアニメを全話チェックできないという人もいるはず。
そこで今日は、アニメと映画のストーリーを理解し楽しめる最低限の話数をピックアップします。
物語の話数は、アニメ2期の話数に準じます。
補足ページ:涼宮ハルヒの憂鬱を初めてアニメで観るときの順番
以下、いくつかの話数はとばしつつも、内容を理解し、感動できるための材料を取りこぼさずに観るためのルートです。
第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」
主人公「キョン」と「涼宮ハルヒ」がクラスメイトとなる第1話。
まさに物語の始まりです。
第2話「涼宮ハルヒの憂鬱 II」
長門有希の打ち明け話が始まる重要回。
物語の流れが変わる回でもあります。
第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」
長門有希・朝比奈みくる・古泉一樹らがキョンに自分のことを打ち明ける回。
ということで外せない回になります。
第4話「涼宮ハルヒの憂鬱 IV」
涼宮ハルヒの周囲で起こる不可思議な日常をキョンが確信する重要な回。
朝倉涼子に関する重要な回でもあります。
第5話「涼宮ハルヒの憂鬱 V」
涼宮ハルヒの心情が現れる、古泉一樹の能力をキョンが目の当たりにするという2点が重要な回です。
第6話「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」
サブタイトルの「涼宮ハルヒの憂鬱 I~VI」とあるように区切りのよい回。
キョンがハルヒにとって特別な存在であるということがしっかりわかる回です。
第8話「笹の葉ラプソディ」
3年前の話であり、アニメおよび映画において最重要とも言える回。
朝比奈みくるの能力をキョンが目の当たりにする回でもあります。
第9話「ミステリックサイン」
物語自体は1話完結の話なのですが、
キョンが長門有希の感情について考えさせられる回でもあります。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品においては「長門有希の感情の変化」というのは重要なキーワードになるので押さえておきたい回です。
第12話「エンドレスエイト I」
以降続く、「エンドレスエイト」の初回。
第13話「エンドレスエイト II 」
夏休みの異変にキョン達が気づく回。
キョンを通して描写される長門有希の心情にも注目。
第19話「エンドレスエイト VIII」
夏休みの異変の解決回。
第20話「涼宮ハルヒの溜息 I」
ハルヒ達が文化祭に向けて映画を作るという「涼宮ハルヒの溜息」シリーズ初回。
第21話「 涼宮ハルヒの溜息 II」
溜息シリーズ2話目。
ハルヒが決めた映画の配役に、一同が驚くのは、第6話「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」の最後のほうで告げられる、キョンがハルヒに自身が体験した様々な出来事を打ち明け(結果信じてもらえなかったが)たから。
第22話「涼宮ハルヒの溜息 III」
文化祭に向けて映画作成が続きます。
はじめて朝比奈みくるが長門有希に「噛まれる」ことでナノマシンを注入してもらった回。
このナノマシンの注入は映画でも扱われる事柄。
第23話「涼宮ハルヒの溜息 IV」
キョンがハルヒに対して感情を荒立てる貴重な回。
キョンとハルヒの意見がぶつかる回です。
第24話「涼宮ハルヒの溜息 V」
キョンの飼い猫、「シャミセン」の登場回。
「シャミセン」は映画にも出てくるので押さえておきたい回です。
また、朝比奈みくると古泉一樹がキョンを介して淡くではありますが対立が見られる回でもあります。
長門有希・朝比奈みくる・古泉一樹らは同じSOS団でありながら、微妙なパワーバランスで成り立っていることがわかります。
第26話「ライブアライブ」
「文化祭のための映画作成」の締めになる回。
といっても物語自体に大きな伏線はありません。
しかしながら、ハルヒの人間的な成長が見られる珍しい(?)回です。
第27話「射手座の日」
第9話「ミステリックサイン」同様、物語自体は1話完結の話なのですが、長門有希の感情に変化が見られる回でもあり、観ておくと後の映画の味わいが一層増すのでできれば観ておきたい回。
第28話「サムデイ イン ザ レイン」
アニメオリジナルストーリー。
物語が大きく進行するわけではないのですが、後の映画に続く重要回。
うたた寝したキョンにカーディガンをかけてくれたのは誰だったのか。それはなぜだったのか。
本来の「涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)」全28話から、
比較的重要度が低い9話分を除いた全19話。
以上の話数を観たうえで、映画「涼宮ハルヒの消失」を観ると感動あり驚きありの体験ができるでしょう。
さてさて、「最短ルート」と言ったものの、結構話数はありますね。
登場人物の感情や心情の描写が減り、やや魅力が減ってしまいますが、内容のつじつまは合う程度にさらに話数を削ってみましょう。
以下、最小限に削ったルートです。
12話と19話も「エンドレスエイト」も削るか微妙ですが、さすがにエンドレスエイトを削ると映画の「ハルヒが消失に至った理由」に観る側が感情移入しにくくなるので押さえておきたいです。
同様に、「サムデイ イン ザ レイン」も顕著な伏線は含まないのですが、映画の舞台は冬なので、同じく冬の話である「サムデイ イン ザ レイン」でアニメを締めたほうが映画に入りやすいです。
ということで、押さえておきたい全9話。
・第1話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」
・第2話「涼宮ハルヒの憂鬱 II」
・第3話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」
・第4話「涼宮ハルヒの憂鬱 IV」
・第5話「涼宮ハルヒの憂鬱 V」
・第8話「笹の葉ラプソディ」
・第12話「エンドレスエイト I」
・第19話「エンドレスエイト VIII」
・第28話「サムデイ イン ザ レイン」
ただしこれだと映画を観る際に不足な点があるので以下で補足します。
・映画でも登場する、ハルヒの不思議な力によって誕生した「しゃべる猫、『シャミセン』」が出てこない。
・物語の端々に見られる、「アンドロイドでありながら感情が芽生えてくる長門有希の変化」が端折られてしまう。
・キョンの、「ハルヒの騒動に巻き込まれるスタンスでありながら、実は自分もその非日常を楽しんでいたんだ」という描写が減ってしまう。
・長門有希が朝比奈みくるを噛むことでナノマシンを注入するくだりが省かれてしまう。
映画ではナノマシンを注入してもらう際、「こうしてもらうのは久しぶりですね」という以前にもしてもらったことを示唆するくだりがある。
以上のように最短ルートを提示しましたが、
できればアニメを全部観て映画を観る方がやっぱり「涼宮ハルヒの憂鬱」は楽しめます。
伏線が豊富にある作品なので、繰り返し観ても(特に映画は)おもしろいアニメだと思います。
上記の最短ルートで観た人も時間があれば観ていない回もぜひ観てみてはいかがでしょうか。
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